家族(かぞく)とは居住を共にすることによってひとつのまとまりを形成した親族集団のことである。また、「産み、産まれる」かかわりの中から生じた親と子という絆、そうしたものによって?がっている血縁集団を基礎とした小規模な共同体が、家族である。同じ家屋に居住する血縁集団に限定して使う場合もあり、現代日本では直系親族を中心とする単家族のことを指す場合もある。英語では"family"と表記する。
目次
1 西欧における家族
2 フェミニズムによる日本の家族形態の変化の特徴
2.1 戦前から終戦までの歴史と変容
2.2 終戦から1950年代まで
2.3 現代の家族
2.4 家族に関するメディア報道
3 家族の類型
3.1 形態によるもの
3.2 家族のメンバーによる分類
3.3 リヒターによる病的な家族
3.4 小此木啓吾による家族
3.5 その他の家族分類概念
4 家族団欒
5 家族旅行
6 動物の例
7 家族をテーマにした作品
7.1 TVドラマ
7.2 漫画
7.3 映画
8 関連項目
8.1 家族に関連する名詞
8.2 家族にかかわる出来事
8.3 家族にかかわる問題
8.4 家族に関連する研究
9 関連文献
10 外部リンク
//
キリスト教の成立とその広まりとともに教会を介在した結婚や聖母マリア像に象徴される育児などが教えの中核をなしていった。家族のきずなが強調され、外で働く男たちとは対照的に主婦がその暮らしの中心をなしていた。現在の西欧文化においても、「家族」は市民生活の中でもっとも重要なテーマとなっている。
西欧の市民生活にキリスト教が深く根を張り、影響を与えていたことは確かであるが「これこそ西ヨーロッパ家族である」という類型は存在しない。今日の社会学では、たとえば「家父長制」という概念を説明するために、「些細な事実」を集積してきて類型化してしまいがちである。しかし単一の家族制度などは現実には存在せず、どの地域でも、あるいは歴史上のどの時点でも、家族類型などは存在しないのである(出典:M・アンダーソン著『家族の構造・機能・感情』)。
フェミニズムにおいては、家父長制という概念を通して家族の歴史をたどる。『フェミニズム事典』(明石書店)では「家族は、家父長制と女性に対する抑圧を存続させる主要な制度である」との定義を採用している。
戦前の日本の家族は家制度に基盤をおき、地域社会はもとより国家とつながる「イエ」を形作っていた。「家制度」は「家」と「家父長制」の二つを大きな要素としていた。「イエ」という親族集団の一体的結合と継続的発展を重視し、家族の人々を「イエ」に従属する存在とみなした。家父長権の相続(家督相続)、本家・分家などの階層性、それらを対外部的にひとまとまり(ウチ)としてとらえる心性・制度であった。
太平洋戦争の終戦を機に民法の改正により家制度は廃止された。経済復興と給与労働者の増加により家庭は家内労働の場という側面が薄まり、家庭の教育的役割が強調されていく。
1950年代以降の家族変動の最も顕著なものは同居親族数が減少したこと、および共同体の力の減退に伴って家族の基盤に変容が生じたこと、の二つの特徴があげられる。
合わせて、夫婦の共働きも一般化しつつある。それによって育児や子育てが保育園や学童クラブ、地域の野球やサッカー、スイミングスクールなどのスポーツクラブ、学習塾などに一時的に委託されることも増えてきた。