安息日(あんそくじつ、あんそくにち、あんそくび。日本語での読み方を参照)は、西方系の宗教において、何もしてはならない日と定められた日である。
目次
1 概要
2 起源
3 各宗教での扱い
3.1 ユダヤ教
3.2 キリスト教
3.3 イスラム教
4 科学的・哲学的意味
5 日本語での読み方
6 名称の起源と比較
7 関連項目
8 外部リンク
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旧約聖書で週の7日目と定められており、実際には土曜日にあたる。ユダヤ教徒はこの日には戒律としていかなる労働も行わないことを求められる。キリスト教ではそれは厳密に求められることはない。なお、教会堂に集まって礼拝を行う日は宗派により土曜日と日曜日に分かれるが、その日と安息日とは直接関係がない。
またここでいう「日」は基本的に夕方で区切る。たとえばユダヤ教やイスラム教の多くの宗派では「土曜日」というのは深夜を一日の始まりとする現代の時法でいえば金曜日の日没から土曜日の日没までの間を言う。カトリックや正教会などのキリスト教教派も同様である。
「何もしてはならない」の範囲は宗派によりかなり差異があり、ユダヤ教では基本的に厳格であり、家事を含め日中は一切の労働を行わない。ただし人命の救助など緊急の場合には安息日でも労働を行ってよいとされている。以前国際大会でボクシングの選手がたまたま試合の日が安息日になってしまったため、棄権したようなこともあった。キリスト教では歴史的には安息日の休日が重視されたが、一部の教派を除きそれほど強い禁止はない。ピューリタン(改革派)の教派では、娯楽などもつつしみ神の崇拝に専念する日とする考え方がみられるが、キリスト教全般の傾向からすれば、むしろ例外に属する。現代キリスト教の多くの宗派では普段より少し心静かに過ごす程度か定まった禁忌をもたないことがある。また、してはならないことが収入を得るための労働のみと考えられることもあり、敬虔な信者でなければむしろ娯楽などはこの日に行う事が多い。
キリスト教やユダヤ教では、『創世記』で啓典の神が天地創造の7日目に仕事をしなかったことに由来し、何も行ってはならないと定められた日とされている。一方で、バビロニアの七曜制からきたものとする見方もある。
ユダヤ教の暦のなかで、安息日は一番大切な日である。それは『出エジプト記』20章と『申命記』5章に記されている十戒の中で守ることを教えられている日であるからである。
『出エジプト記』20章では、神が天地創造において7日目に休まれてこの日を祝福し聖であると宣言したゆえに安息日を覚えて聖なる日とし、労働してはいけないことを教える。また『申命記』5章では、神がユダヤ人をエジプトの奴隷状態から連れ出して休みを与えたゆえに、安息日を覚えて聖別し、労働してはいけないことを教える。 したがって、ユダヤ教で安息日は、神が天地を創造したこと覚えるとともに、神がユダヤ人の歴史を救い、ユダヤ人が神の民であることを覚える記念日である。
この日は捕囚期以後、シナゴーグにつどい、神を礼拝する日となった。
イスラエルでは、シェバト(シャバット)には機械の操作や火を扱うことができない(『出エジプト記』35章3節)とされている。このため、厳格なユダヤ教徒は金曜日のうちに食事の支度をし、安息日である土曜日は調理を行わない。 また、国内ではハイファ市を除き公共交通機関はすべて運休するうえ、国営航空会社もすべての航空便の運航を停止する。 シェバトになるとエレベーターが各階停止の全自動運転になるところがある。これは「ボタンを押す」ことによって電気スイッチ内に火花が飛び「火を灯火する」ことを避けるためである。また同じ理由から電話番号を音声認識する「コーシェル・フォン(シャバットフォン)」なる電話機も存在する。
キリスト教会では当初は安息日(土曜日)に集まって礼拝を行っていたが、のちにキリストの復活を記念して、復活の日である日曜日を主日と呼び、礼拝を行うようになった。ローマの神や土地の神との結びつき(印欧化・混交)、ユダヤ教からの乖離政策であるといわれる。さらに西方教会では主日を安息日と同一視するようになった。
アメリカでは191教団がこの安息日を厳守すると言われる。
こういった歴史的背景に直視し、日曜ではなく土曜礼拝を主張するセブンスデー・バプテスト教団やセブンスデー・アドベンチスト教会、真イエス教会などのキリスト教団(主にプロテスタント)も存在する。また、カトリックの聖職者も日曜礼拝のほか、「サバティーノ」と呼ばれる土曜礼拝も行う。
一方正教会など東方教会では土曜日を安息日とする。正教会に属する日本ハリストス正教会では安息日をスボタと呼ぶ。この語は直接にはロシア語に由来している。正教会においてはスボタは神の創造の業を記憶する喜びの日であり、大斎にあっても平日には禁止されるオリーヴ油および酒の摂取が許される。
ギリシャ語をはじめ、カトリック圏のロマンス諸語でも「安息日」という語が「土曜日」「主日」が「日曜日」という曜日名になっている。また、ギリシャ語では金曜日を準備の日と呼ぶ。
以上の点で、一般にキリスト教の安息日は日曜日と説明されるが、半数近くは土曜日が安息日であるとも解釈できる。
イスラム教ではムハンマドがメッカを脱出した金曜日を安息日としている。 この節は執筆中です。