女性警察官(じょせいけいさつかん)とは、警察組織に勤務する女性のうち警察官である者をいう。警察事務吏員や交通巡視員は含めない。婦人警官。
目次
1 世界の女性警察官の概論
1.1 歴史
1.2 女性警察官のスタイル
1.2.1 制服
2 日本の女性警察官
2.1 スタイル
2.1.1 制服
2.1.2 コート
2.1.3 髪型・装飾
2.2 身体基準
2.3 新たな制服
2.4 警察官としての技能
2.5 運転の技能
2.6 女性ならではの技能
2.7 ミニパト
2.8 住居
2.9 女性刑事の実情
2.9.1 交通部門と刑事部門
2.9.2 最近の傾向
2.9.3 殉職
3 関連項目
4 外部リンク
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世界の女性警察官の概論米国シークレットサービスの制服(右が男性警官、左が女性警官)。明確な違いはない微細な違いの例。英国の制服。制帽に違いがある
近代以降の警察組織における最初の女性警察官は、第一次世界大戦中の1914年に英国グランサム( ⇒Grantham)で採用された2人の女性である。また同年には、ロンドン郊外でも女性が制服着用の上で巡回活動を行った記録がある。
初期の業務は主に地域巡回であったが、1915年には逮捕権限を持つ最初の女性警察官エディス・スミスがグランサム警察に任用された。グランサムで女性警察官が誕生した背景には、当時グランサムにあった兵舎を目当てに娼婦が増加し、それに伴うトラブルに対応する必要があったためと言われている。スミスの名は、現在同市内の通りのひとつとなっている。
その後1918年ごろまでに英国各地、およびカナダなどの諸国で女性警察官の任用が開始された。1942年にはインドのムンバイでも女性警察官の任用が記録されている。
第二次世界大戦後にこの動きは加速し、1949年にはロンドン警視庁で女性警察官(Woman Police Constable, WPC)が採用された。日本でもGHQの指示に基づき、1946年に最初の女性警察官採用が行われた。当時の名称は婦人警察官(ふじんけいさつかん、略して婦人警官あるいは婦警)であり、逮捕権限を持たなかった。
その後、世界各国での女性の権利向上に伴い、職名や職域、制服(後述)について男性との差違を減らそうとする国が増加している。英国では1999年に、WPCという女性特有の職名からWomanのWを外した。日本でも2000年の男女雇用機会均等法全面改正に伴い、従来の婦人警察官(婦警)という呼称から現在の女性警察官に改められた。
女性警察官の制服にはスカートが採用されることが多かったが、次第にスカートは減少し、イギリス、ドイツ、アメリカなどでは男性とほとんど変わらない制服が採用されている(帽子デザインなどに若干の違いがある)。日本においては、男女で制服のデザインが大きく違う(後述)。
日本においては、イギリス、ドイツ、アメリカなどとは異なり、男女で制服のデザインが大きく異なる。女性では正装時はブレザーにネクタイ・スカート着用と規定されている。職務上、長い丈のスカートでは邪魔になる場合があるため、膝丈程度のスカートが標準となっている。その他、キュロットスカートおよびズボンも用意されている。
外勤の場合、制服の上に指定の防寒服以外のロングコートやカーディガンを羽織ることは違反とされている。ちなみに制服時はロングの靴下を履くことも禁止されており、また制服の下にセーターやベストを着ることは、制服警察官の外観が変わってしまうことから望ましくないとされている。
女性警察官導入が始まった戦後まもなくのころは、男女共用のデザインにしようとの動きもあったが、日本の警察官の制服を始めとする服務規定は、当時日本を占領していたアメリカによってほとんど決められてしまった。そのため、当時のデザインは極めてアメリカ的で色も黄色く、女性はスカートが正装と決められた。現在、アメリカでは男女共用の制服が採用されている。