大聖堂(だいせいどう)とはキリスト教の宗教建築の種別のひとつ。語義には教派によって差がある。日本のカトリック教会では「カテドラル」との片仮名表記も頻繁に用いられるが、日本の他教派ではこれはあまり用いられない。
目次
1 語意
1.1 東方教会
1.1.1 正教会
1.2 西方教会
1.2.1 カトリック教会
1.2.1.1 バシリカとカテドラル
1.2.2 聖公会
1.2.3 プロテスタント
2 建築構造・様式
3 ウェディングチャペルにおける大聖堂
4 脚注
5 関連項目
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正教会生神女就寝大聖堂の夜景
(ヴァルナ・ブルガリア正教会)東京復活大聖堂(ニコライ堂)
(千代田区・日本正教会)聖ワシリイ大聖堂
(モスクワ・ロシア正教会)
正教会の場合は、片仮名表記「カテドラル」は用いられない。用いられている「大聖堂」の表記についてもカトリック教会とは異なる語義を有する事に注意が必要である。
主教座聖堂でなくともロシア語の"собор"(サボール)、"храм"(フラム)は「大聖堂」と訳されるのが普通であり、さらに主教座聖堂・主教座教会であっても小規模な聖堂を「大聖堂」と呼称しない場合がある[1]。正教会では主教が管掌する事を意味する言葉「主教座」と、大型の聖堂を意味する「大聖堂」とは、別の言葉として扱われており、「大聖堂」か「聖堂」かは規模によって記述されることが多い。
従って「主教座ではない大聖堂」も、「主教座聖堂(大聖堂ではない)」も正教会には存在する。
ギリシャ語の"Καθεδρικ??"(カセドリコス)・ロシア語の"Кафедральный"(カフェドラリヌィ)も「カテドラル」と同語源であるが、これは「大聖堂」とは対応せず、「主教座」に対応する。他方、ギリシャ語の"Να??"(ナオス)・ロシア語の"Собор"(サボール)・"храм"(フラム)に「大聖堂」の訳語が対応する。但し、"Να??"は大聖堂のみならず通常の聖堂にも用いられる語であり、キリスト教以外の神殿の呼称でもあることに注意が必要。
英語には対応する語句の使い分けが無い。
"Καθεδρικ?? Να??"(ギリシャ語・主教座大聖堂)"・Кафедральный Собор"(ロシア語・主教座大聖堂)は、日本語では「主教座大聖堂」ではなく単に「大聖堂」と表記・通称される事が多いが[2]、様々な例外的表現が存在する[3]。また、ギリシャ語・ロシア語の媒体においても主教座大聖堂を指して、「主教座」の部分を省略し単に「大聖堂」に当たる言葉で呼称している事例も多く存在する(むしろ一般的)[4]。
英語では単に"Cathedral"とのみ表記される事が多く、ギリシャ語・ロシア語・日本語のような「主教座」と「大聖堂」の使い分けに当たる言葉が無い。
正教会における大聖堂関連の用語一覧表(例外も存在する)ギリシャ語ロシア語日本語英語
Καθεδρικ??Кафедральный主教座(聖堂)Cathedral
Να??собор、храм大聖堂Cathedral
カトリック教会パリのノートルダム大聖堂の夜景
(カトリック教会)聖イシュトヴァーン大聖堂
(ブダペスト・カトリック教会)
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カトリック教会におけるカテドラルとは、司教が長を務める聖堂(教会堂)のことで、内陣中央に設けられる司教が座るための椅子すなわち司教座(ラテン語で cathedra)に由来している。ヨーロッパなどでは古来、市役所などと共に都市の中心にある広場に面して建てられるのが慣例であった。
しかし、これの訳語である大聖堂という言葉は、あまり適切ではなく、実際は宗教建築上の種別であるのに、単に「大きい教会堂」を意味する言葉だと思われがちである。