埋立地(うめたてち)は、廃棄物や浚渫土砂、建設残土などを大量に積み上げることによって人工的に造成された土地を指す。概ね、湾や湖などの水面に投入することによって陸地を造成する場合と、低湿地、窪地、山間地などの内陸地に盛土して造成する場合とがある。
現代ではさらに、利用しやすい新たな土地を得ることを主目的に行われる場合と、廃棄物を片付けるために行う場合とに大別される。後者では盛土の間に廃棄物を挟むため、造成後の土地利用に制約が大きい。
ここでは前者について主に記す。後者については最終処分場を参照されたい。
目次
1 概要
1.1 歴史
1.2 土地利用
2 環境への影響
2.1 汚染
3 関連項目
4 外部リンク
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水面(海面または内水面)を平らな陸地に変える水面埋立地は、天然に形成された陸続きに水面を埋め立てていき陸地にするものと、全く新たに島を作るものとの二種類に大別され、地形条件によっては干拓などと平行して行われる。
埋立地は古くより造成されてきたが、その多くは港湾を形成・整備することが目的であった。すなわち、海岸線を整えたり埠頭を整備することにより港湾としての機能を向上させるもので、小規模なものはクニ成立以前の古代より行われてきたと考えられている。 大規模なものは、日本では江戸期から増加し、東京湾では1592年(文禄元年)の日比谷入り江が最初とされる。
一方、人工島造成は遙かに大規模な事業となるため、確認されているものは時代がかなり下ってからのものとなる。日本では平清盛による経ヶ島築島が最初とされ、以降、長崎の出島や東京湾の台場などが知られている。 しかし、本格化したのはやはり高度成長期であり、各地の臨海工業地帯で埋立造成が進み、大阪南港、川崎の東扇島、長崎空港などが造成された。
特に神戸市では「山、海へ行く」と言われた、丘陵を切り崩した土砂で海面埋立を行うことで同時に土地造成を図る事業が行われた。これによる埋立地がポートアイランド、六甲アイランド、神戸空港である。 最近では関西国際空港、横浜八景島や和歌山マリーナシティなどがあり、総面積は国土の約0.5%に相当する。
埋立地は人工地盤の一種であり、長時間かけて形成された天然の陸地に比べると、急速に形成されたことにより土壌粒子の間隙が大きく保有水が多いため、地震による液状化現象が起きやすいとされている。 このため、耐震基準など法令上の制約(構造計算に使う係数が厳しい等)があり、建築基準法に関する建設省告示では、第三種地盤:地盤が著しく軟弱な区域、とされている(埋立から30年未満、埋立地盤厚さ3m以上)
埋立地の可能性がある場所での建築にあたっては、明治以前の古地図や土地条件図を調査したり、ボーリングによって土壌やN値を実測して判定(構造計算書用の標準貫入試験)する必要があるがかなりの費用を要するため、一般の住宅ではより簡易なスウェーデン式サウンディング試験等が用いられている。
主に埋立によって造成された地域
東京湾の一部
東京都
臨海副都心(港区・品川区・江東区)大田区平和島、昭和島、城南島、羽田空港江東区夢の島、豊洲、東雲、辰巳、潮見、有明、青海、新木場、若洲
神奈川県
川崎市川崎区(東扇島・扇島等)横浜市鶴見区(扇島・大黒ふ頭等)、神奈川区、西区みなとみらい、中区、磯子区、金沢区(八景島等)