地溝(ちこう、graben)とは、細長く幅のある谷状の地形のこと。侵食によってできた谷とは異なり、断層の活動によってできる。グラーベンともいい、その語源の Graben はドイツ語で「溝」を表す。
目次
1 地溝のでき方
1.1 リフトバレー
2 付属する地形
2.1 地溝盆地
2.2 地溝湖
2.3 窪地
3 主な地溝
3.1 地球以外
4 関連項目
5 外部リンク
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断層が、上空から見て平行に2本、断面で見ると逆ハの字型に並んでいたとする。ここに引っ張りの力が働くと、ハの字型の断層にはさまれていた部分の近くが陥没し、そこが周囲よりも低い地溝となる。実際には、平行する断層は2本よりもずっと多く、数段の段差ができることが多い。この例は大地溝帯に見られ、東アフリカに吹き上げるホットプリュームによってマグマが噴出し、両側に押し広げる力が働くことで、その地域は陥没し地溝となり、それが南北に長く連なって地溝帯を作っている。火山を伴うことが多い。
また、同じような条件で、ハの字型の断層にはさまれていた部分の下に空洞ができた場合にも、そこが陥没して地溝となる。この例はフォッサマグナに見られ、フィリピン海プレートの沈み込みによって伊豆半島が日本列島に衝突した際、日本列島が中央部で真っ二つに折れてくの字型に曲げられ、その折り目が地溝となり、その後も衝突によって大量の土砂が堆積し、現在のような地形となった。
細長い溝状の地形であれば、成因にかかわらず、地溝と呼ぶこともある。また、地溝は地中に埋没してしまって地表から確認することができない場合もあり、地質調査などからその位置が推定される。
類義語にリフトバレー( ⇒rift valley、裂谷)がある。これは広義の地溝のうち、拡大しているプレートの境界(発散型境界)のことをさすことが多いが、それに限らず地溝全般をさすこともある。
付属する地形バイカル湖
地溝にできる盆地は地溝盆地と呼ばれ、伊那盆地、諏訪盆地、松本盆地などがその例である。
断層運動によって窪地にできる湖は断層湖と呼ばれるが、地溝にできたことを明確にしたいときは地溝湖( ⇒rift lake)と呼ぶこともある。諏訪湖、タンガニーカ湖、バイカル湖などがその例である。
また、特に落差が激しい地溝は窪地となり、海面下にまで陥没することもある。死海やヨルダン渓谷などがその例である。
主な地溝大地溝帯の一部をなすアファール盆地。世界で最も活発な地溝の1つである。長野盆地火星の半径よりも長いマリネリス峡谷
ウヴス・ヌール盆地(モンゴル・ロシア)
ゴーダヴァリー川のゴーダヴァリー峡谷(インド)
コリンティアコス湾(ギリシャ)
サグネ川のサグネ峡谷(カナダ)
スペリオル湖地域(アメリカ合衆国)
スペンサー湾(オーストラリア)
大地溝帯(アフリカ・西アジア)
東リフト・バレー
西リフト・バレー
ニアサ・リフト・バレー
ティミスカミング湖地域(カナダ)