園芸
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園芸(えんげい)
園芸(えんげい) は、本来「園藝」と書き、生きた植物を絶対的素材とする芸術(美的文化)の一つである。概説3で後述する。

園芸(えんげい) は英語 horticulture の訳語として農業の一分野である。概説2で後述する。

園芸(えんげい) は英語 gardeningの訳語として造園のことである。→造園を参照。

目次

1 概説

1.1 語源

1.2 産業としての園芸

1.3 文化としての園芸


2 園芸の種類

2.1 鑑賞園芸

2.1.1 古典園芸植物

2.1.2 フローリスツ・フラワー

2.1.3 山野草園芸

2.1.4 宿根草

2.1.5 球根植物

2.1.6 多肉植物

2.1.7 サボテン

2.1.8 野生ラン

2.1.9 食虫植物

2.1.10 花木

2.1.11 シダ

2.1.12 水生植物、水草

2.1.13 熱帯植物

2.1.14 洋ラン

2.1.15 室内植物

2.1.16 観葉植物

2.1.17 盆栽

2.1.18 英国風庭園

2.1.19 水草アクアリウム


2.2 生産園芸

2.2.1 果樹園芸

2.2.2 蔬菜園芸

2.2.3 花卉園芸



3 関連項目

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概説


語源

「園芸」とは、本来「園藝」と書き、「藝」は「植える」こと、つまり園藝は「(植物を)園に植える」という意味であり、「農業」とは別のもので、古くは中国代の文献にあらわれる言葉である。どの分野に関わるかによって園芸の定義、範疇は一定していない。また「藝」の字は本来「植える」という意味だが、その簡略字「芸」が当用漢字となり別字「芸(ウン・水草の一種)」とまったく同じになってしまったので、一部に誤解も生じている。


産業としての園芸

園芸(えんげい、horticulture)とは、園芸学的には農業の一分野であり、果樹の生産(果樹園芸、かじゅえんげい)、野菜(青物とも言う)の生産(蔬菜園芸、そさいえんげい)、花卉の生産(花卉園芸、かきえんげい)などをすることである。都市の近郊などでは鮮度が求められる蔬菜園芸が盛んである。また、ビニールハウスなどを用いて生産時期を調整できるなど、生産技術を発揮できる農業であるともいえる。


文化としての園芸

園芸とは、文化的視点から見ると、植物を絶対的な素材とした美的文化、芸術である。
文化的に見ると、園芸には農業の範疇に入らない要素も少なくない(例えばあくまでも「美」が追求されてきた鑑賞園芸、つまり古典園芸植物、盆栽フローリストフラワー、その他マニア的、趣味的な園芸)。そこで特にこのような鑑賞園芸(これが日本でいう本来的な「園芸」である)のみを「園芸」と呼んで農業、造園から独立した美的文化、あるいは芸術のひとつとし、果樹園芸、蔬菜園芸などの「生産園芸」はあくまでも農業の範疇を出ずそこに帰するものとして区別すべきと考える人も多い。つまりここでいう園芸とは「食用、実用以外の鑑賞を目的として植物を栽培する文化」ということになる。

このような園芸を、農業の一分野として園芸をとらえる考えからは「家庭園芸」「趣味園芸」などとして括られることが多い。確かにそういった側面も強くあるが、それだけでは説明のつかない部分も少なくない。音楽等の芸術も、趣味や家庭との連続的なつながりを持っている。

そもそも欧米において園芸と造園術は未分化の部分があり、日本の「園芸」を考えた場合、英語の "gardening" にそのまま当てはまらない部分も多い。例えば造園において植物は重要ではあっても必ずしも絶対的な構成要素ではなく、寺の石庭のように植物をまったく使用しない庭園もあり得る。しかし植物を使用しない園芸はあり得ない。

歴史的に見ると、古代においては園芸は農業となんら変わるものではなかった。つまりもともと食糧実用として栽培されていた植物を、次第に視覚嗅覚の充足のため、つまり実用と食欲以外の人間の精神的欲求を満たすために栽培するようになったことが園芸の始まりであろう。やがて都市が発達するとともに、建築と合わせて庭園が生まれ、園芸はそこに取り込まれ、長い間庭園術の支配下に置かれた。しかし、「育種」によって園芸植物に品種が多くなり、庭園よりもより個々の植物に視点が集中したり、植木鉢の登場によって園芸植物を庭園から切り離すことが可能になると、園芸は次第に農業の範疇や庭園術の束縛から離れて、一つの文化として成り立つようになる。日本においてはそれが特に顕著に見られ、江戸時代になると園藝が非常に発達するが、当時は「樹藝」あるいは「農藝」という語が普通であり、すでに農業の一分野というよりも芸道、または娯楽のひとつとしてとらえられていた。日本最古の園芸書である「花壇綱目」(水野勝元著・1681年 {天和元年} 刊)にも、園芸を武道詩歌音楽などの諸芸道と同等の存在として列する著述がみられる。


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
担当:Mamenoki