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四国八十八ヵ所(しこくはちじゅうはちかしょ)は、四国にある88か所の弘法大師(空海)ゆかりの札所の総称。「四国遍路」(しこくへんろ)・「四国霊場」とも言う。
目次
1 概要
2 歴史
2.1 修行の地、四国
2.2 四国遍路の成立
2.3 近代における遍路の「観光化」
2.4 現代
3 いろいろな巡礼の仕方
3.1 徒歩
3.2 バスによる団体巡礼
3.3 公共交通機関の利用
3.4 自動車・オートバイ遍路
3.5 自転車
4 四国八十八ヵ所一覧
5 四国遍路にちなむ文化
6 世界遺産化をめぐる動き
7 その他
8 関連作品
8.1 書籍
8.2 テレビ
8.3 映画
8.4 演劇
9 関連項目
10 ギャラリー
11 外部リンク
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江戸時代ごろから西国三十三箇所観音霊場、熊野詣、善光寺参りなど庶民の間に巡礼が流行するようになった。そのうちの一つが四国八十八ヵ所である。これを模して小豆島には小豆島八十八ヵ所霊場・江戸には御府内八十八ヵ所霊場など、全国各地に大小様々な巡礼地が作られた。「移し」または「写し」とも呼ばれ、四国遍路隆盛の証左とも言われている。
他の巡礼地と異なり、四国八十八カ所を巡ることを特に遍路と言い、地元の人々は巡礼者をお遍路さんと呼ぶ。八十八ヵ所を通し打ち(後述)で巡礼した場合の全長は1200 - 1400km程。自動車を利用すると打戻りと呼ばれる来た道をそのまま戻るルートや遠回りのルートが多いので徒歩より距離的には増える傾向にある。観光バスや車を利用する場合は10日前後、徒歩で巡ると40日前後かかると言われている。納札八十八番霊場御印譜
遍路は順番どおり打たなければならないわけではなく、各人の居住地や都合により、移動手段や日程行程などさまざまである。1度の旅で八十八ヵ所のすべてを回ることを「通し打ち」。何回かに分けて巡るのを「区切り打ち」という。また、順番どおり回るのを「順打ち」、逆に回るのを「逆打ち」という。順序を無視して打つことを「乱れ打ち」ということもある。うるう年には逆打ちをする遍路が平年に較べ多いとの印象をもつ人もいるらしい。これは閏年に逆打ちを行うと倍の御利益があるとも、お大師さん(弘法大師)とすれ違うと云う言い伝えがあるからだろう(実際に多いかどうかは不明)。
遍路(巡礼者)は札所に到着すると、ある程度決められた手順(宗派によって多少異なる)に従い、本堂と大師堂に参り、般若心経など決められた読経を行い、その証として納札(後述)を納め、納経所(のうきょうじょ)で寺の名前や本尊の名前、本尊を表す梵字などを墨書し、納経印を押したのものを納経帳(のうきょうちょう)に受領することができる。この、墨書し納経印を押したものは朱印・(御)宝印とも呼ばれ、寺の本尊を写したもので大切に扱わなければならないとされている。宝印は納経帳以外にも掛け軸、白衣にも受領できる。宝印目当てに急ぎ巡る遍路は、判取り遍路(はんとりへんろ)またはスタンプラリーと揶揄されることもある。八十八カ所全てを廻りきると「結願(けちがん、結願成就)」となり、その後、高野山(奥の院)に詣でて「満願成就」とする。
古代から、都から遠く離れた四国は辺地と呼ばれていた。平安時代頃には修験者の修行の道であり、讃岐国に生れた若き日の空海もその一人であったといわれている。