四国の道州制論議(しこくのどうしゅうせいろんぎ)では、四国地方内における道州制を巡る論議について取り扱う。
この議論については、愛媛新聞など各県の地方紙やニュース番組でもたびたび取り上げられるが、北海道、北東北、南関東、近畿地方、九州、琉球と比べれば活発ではない。しかし近年では、道州制論議に絡んだ州都を巡る論争も起きつつある。また、「平成の大合併ブーム」で「四国中央市」が誕生し、物議を醸した。
この頁では、「region」に当たる単位を、「州」で統一して掲載する。
目次
1 枠組み
2 州都を目指す動き
2.1 各県の表示順
2.2 四国の中心を巡る争い
3 関連項目
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道州制が施行された場合に考えられる州には、以下の枠組みが挙げられている。
(1) 四国単独での州
四国単独で作る州で、最も可能性が高い方法。2005年11月10日に、四国経済連合会(四経連)が、四国単独の枠組みが最も望ましいと提唱した。設置方法は、(1) 既存の県の上に四国州を設置する方法や、(2) 現在の4県を廃止して四国州を設置する方法、などがある。高松市、松山市、新居浜市、四国中央市などが州都の誘致に積極的であり、中でも四国の中枢都市を目指している高松市は、州都の設置を具体的に視野に入れた大幅な公共投資も既に行っている。四国各地が発展的な関係を築いて行くことの可能な21世紀に相応しい道の形ではあるが、GDPはフィンランドと同規模、財政的にも他の道と比較して厳しくなる可能性が高いなど、問題点も少なくない。
(2) 中国地方と組んでの州
中国地方と四国が合わさった州。四国だけでは外の州に比べて規模が小さいため、中国地方と組むというもの。この場合の州都は、交通面から見れば岡山市や尾道市が優位となる枠組みであるため、岡山市の地元政界が積極的に推進している。
⇒「中四国州」で、大きな「自立力」を発揮!
しかし、四国では、従来から山陽地方よりも近畿地方との連関が深い点や、四国の地盤沈下という危惧を抱いている点を理由に、この枠組みには否定的である。
(3) 徳島県が近畿州(関西州)に加入するパターン
近畿経済6団体(関西経済連合会、関西経済同友会、関経協、大阪・京都・神戸の3商工会議所)が提唱する近畿州(関西州)には、2府6県(福井県・滋賀県・京都府・三重県・奈良県・和歌山県・大阪府・兵庫県)の外に、四国から徳島県が加わる。このパターンは、全国に対してより高い地位を保ちたい京阪神と、京阪神との交流が多い徳島県の利害関係が合致しているが、海を挟んだ飛地となること、徳島に隣接する高知県室戸地区が孤立状態になるなどが指摘され、外の3県はこのパターンに対して否定的である。しかし、徳島県にとっては、近畿州に加わることで、特に阪神のテレビ局の電波のより確実な受信や、神戸鳴門ルートのさらなる有効活用などが考えられるだけに、徳島県の沿岸部ではこの枠組みを支持する声が大きい。また、飯泉嘉門・徳島県知事自身が大阪府池田市の出身であり、京阪神志向が強いことも多少は影響しているものと考えられる。徳島県では、「本県が『最も貢献でき』『徳島県らしさ』が発揮できる体制を支持したい」との立場を示している。
⇒関西経済連合会「関西州(産業再生)特区構想」
現状の制度においても、各県の表示順は以下のようにさまざまな表示順が存在する(当事典では地方公共団体コードの表示順を使用)。
総務省(旧自治省)標準の全国地方公共団体コードでの表記。これが専ら公式に用いられる。
徳島県、香川県、愛媛県、高知県の順。
宇高連絡船開設以降、長年に渡って香川県が四国の玄関口であったという理由で、香川始まりの表記
香川県、徳島県、高知県、愛媛県の順。- 時計回り
香川県、愛媛県、高知県、徳島県の順。- 反時計回り(例:NTTドコモ四国など)
香川県、徳島県、愛媛県、高知県の順。- 北から
香川県、愛媛県、徳島県、高知県の順。- 北からを意図したが、愛媛県と徳島県の位置関係を誤解したのかもしれない。
4県庁所在地の人口規模順
愛媛県、香川県、高知県、徳島県の順。
四国には、県庁所在地でも過密都市が存在しないため、州都を巡る争いが激化すると予想されている。
高松と松山の間では、以前から「四国の中心都市」という座を巡って論争が繰り返されている。特に近年では、道州制に伴う州都の誘致に関連した論争が激化しており、高松市、松山市、新居浜市、四国中央市が、州都の誘致に名乗りを挙げている。
これら以外にも、四国の各都市が、様々な理論武装で「四国の中心」を掲げている。
「四国の玄関」 (香川県高松市)