四大元素(しだいげんそ、よんだいげんそ)は、空気・火・土・水の4つの元素(とかつて考えられた物質)である。
四元素説とは、「物質は、火、水、土、空気の四元素からなる」という説。「それらを結合させる『愛』と分離させる『争い』がある。それにより、集合離散をくりかえす。この4つの元素は新しく生まれることもなく、消滅することもない。」という考え方のこと。
タレスは万物の根源にアルケーという呼名を与え水であるとした。その他、空気であると考えた人、火であると考えた人、土だと考えた人がおり、それぞれがアルケーであるという立場を採った。エンペドクレスはアルケーが、火・空気(風とも)・水・土(地とも)の四つのリゾーマタからなるとする後世にいう四元素説を唱えた。プラトンはこれに階層的な概念を導入し、土が正六面体でもっとも重く、他のリゾーマタは三角形からなる正多面体で、火が最も軽いリゾーマタであり、これら四大元素はそれぞれの重さに応じて運動し互いに入り混じると考えた。[1]のちアリストテレスがこの説を継承し、アラビア科学、パラケルススと伝えられた。
四大元素は抽象概念あるいは総称であり現代の元素とは対応しない。強いてたとえるならば、空気は気体、水は液体、土は固体と対応づけられるがこれらは物質の状態変化で三態と呼ばれる。火は現代では化学変化〈酸化反応〉であると判明している。普通にみられる低温の赤橙色の炎はそうではないが、高温の青白い炎や放電はプラズマ状態の物質であることから、古代の四大元素は現代風に解釈すると4つの物質の状態を表現しているともいえる。
現代ではゲームやファンタジーの世界観に用いられることも多く、四大元素をまとめて「地水火風(ちすいかふう)」または「風火水土(ふうかすいど)」と呼ぶ場合もある。
四大元素はタロットの小アルカナの4スートの棒(火)、剣(風)、杯(水)、硬貨(地)と関連付けて解釈されることもある。
バロック時代のフランスの作曲家ジャン=フェリー・ルベル(レーベル)のバレエ音楽『四大元素』(Les elements)は、「カオス(混沌)」を表現するために、教会旋法によるトーン・クラスターという当時としては極めて実験的な作風を用いたことで知られる。
出典^ 四大、『世界大百科事典』、CD-ROM版、平凡社
関連項目
四精霊
五行思想
小アルカナ
カテゴリ: 元素 | 否定された仮説 | 名数4
更新日時:2008年10月2日(木)16:39
取得日時:2008/11/09 13:59