吾妻峡(あがつまきょう)は、群馬県を流れる吾妻川上流の吾妻渓谷のうち、東吾妻町から長野原町に至る区間をさす。
地理学者である志賀重昂から「関東の耶馬渓」と称された景勝地で、1935年(昭和10年)12月には国の指定名勝となった。
安山岩を中心とした火山砕屑層が長年の浸食を受けて形成されたもので、非常に変化に富む。一帯には奇岩、断崖が覗かせ、無数の瀑布、深淵が連続する区間である。
特に、川幅僅かに4m、深さ50mの深淵、八丁暗がりは吾妻峡を代表する景勝地である。他に弁天島、若葉台、屏風岩、龍頭岩、龍尾岩、大蓬莱、小蓬莱、千人窟、栃洞ノ滝、白糸の滝などの景勝地が見られる。
しかし、この一帯に八ツ場ダムを建設予定であり、このダムが完成すると名勝指定区域の約4分の1を失うことになる。もっとも、当初のダム建設予定地はこの峡谷のほぼ全域を覆っていたが、後に自治体・地域住民などの反対運動により、主要な景勝地である部分はほぼ保護される形で収まった。しかし、吾妻峡だけでなく、県下有数の温泉地である川原湯温泉全域の水没の被害もあり、また、この八ツ場ダムの構想自体が半世紀前に遡る代物であるだけに、具体的な決着は不透明のままである。
関連項目
吾妻渓谷
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更新日時:2008年10月25日(土)12:00
取得日時:2008/11/19 12:44