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将棋における名人(めいじん)は将棋界の最高権威者とされる称号であり、現在は名人戦の勝者を示す称号となっている。ただし、女流名人やアマチュア棋戦の「名人」は、ここでは扱わない。
目次
1 概要
2 家元制(世襲制)および推挙制の名人
3 実力制に移行後の名人
3.1 実力制の「永世名人」
3.2 実力制歴代名人
4 その他の名人
4.1 贈名人
4.2 名誉名人
4.3 阪田三吉の名人僭称
5 脚注
6 関連項目
7 外部リンク
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「名人」は、以下のように大きく3つの時代に分けられる。
将棋指しの家元制の第一人者が名乗った称号。江戸時代には大橋家本家、大橋家分家、伊藤家の将棋三家が持ち回りで世襲した(初代?十一世)。幕府の瓦解とともに、家元名人制は終焉を迎えた。
明治・大正・昭和前期においては将棋界の年功ある実力者が推挙されて名乗った名誉称号(十二世?十三世)。しかし、十三世名人関根金次郎が実力制名人戦を提案し、名人位を返上。これにより短期実力制名人戦へ移行した。
現代においてはプロ棋戦の1つである名人戦の勝者に与えられる称号。名人戦で戦うには順位戦でA級まで昇級しなければいけないため、名人になるには棋士になってから最短でも5年かかる。
このほかに、名誉称号として贈られる「贈名人」「名誉名人」「実力制第○代名人」などがある。
竜王戦発足以降は、名人は竜王と同列の序列1位と定められている。ただし、竜王位と名人位の両方を1人の棋士が持つ場合、竜王・名人の順で称される。また、竜王位を持つ棋士と名人位を持つ棋士が異なる場合、棋士番号の小さいほうの棋士が序列1位となる。
また竜王とともに、免状の署名等、多くの業務をこなす必要がある。名人位を1期獲得すると九段へ昇段する。通算5期獲得すると、永世名人を名乗る資格を得る。
名人を失冠して他にタイトルを持っていない場合、1年間は前名人という肩書きで呼ばれるが、辞退して単に九段と呼称されることも可能である。前名人の序列はタイトル保持者、前竜王に次ぐものと決まっている。辞退した場合は順位戦による序列が適用されるが、名人戦敗退者はA級の1位となるため序列としては変わらない。
家元制(世襲制)および推挙制の名人
一世名人 初代大橋宗桂:慶長17年(1612年)に江戸幕府より俸禄を与えられた
二世名人 二代目大橋宗古:寛永11年(1634年)に襲位
三世名人 初代伊藤宗看:承応3年(1654年)に襲位
四世名人 五代目大橋宗桂:元禄4年(1691年)に襲位
五世名人 二代目伊藤宗印:正徳3年(1713年)に襲位
六世名人 三代目大橋宗与:享保8年(1723年)に襲位
七世名人 三代目伊藤宗看:享保13年(1728年)に襲位
八世名人 九代目大橋宗桂:寛政元年(1789年)に襲位
九世名人 六代目大橋宗英:寛政11年(1799年)に襲位
十世名人 六代目伊藤宗看:文政8年(1825年)に襲位
十一世名人 八代目伊藤宗印:明治12年(1879年)に襲位
十二世名人 小野五平:明治31年(1898年)に襲位
十三世名人 関根金次郎:大正10年(1921年)に襲位
第十三世名人関根金次郎の提案により、名人を実力によって選ぶ名人戦が発足する。昭和27年(1952年)の日本将棋連盟の規約改定により[要出典]、名人位を5期以上保持した棋士に「永世名人」の資格を与え、引退後に襲位するようになった(大山康晴は名人位通算18期および13連覇など、中原誠は名人位通算15期などの偉業を讃え、特例として現役のまま襲位することを許された)。