脱法ドラッグ(だっぽうドラッグ)とは、違法でない、つまり法律に基づく取締りの対象になっていない薬物。麻薬と同様の効果を持つ物質を指す。合法ドラッグとも呼ばれる。厚生労働省は違法ドラッグと呼称している。
目次
1 概説
2 分類
2.1 ケミカルドラッグ
2.2 ナチュラルドラッグ
2.3 ニトライト系・亜硝酸エステル類
3 日本において
3.1 厚生労働省による取り組み
3.1.1 2005年の取締強化
3.1.2 2006年「薬事法の一部を改正する法律案」の提出と薬事法改正
3.2 決議案の提出と国連麻薬委員会決議48/1
3.3 東京都による取り組み
3.4 2000年以降、麻薬指定されたドラッグ
4 アメリカ合衆国において
4.1 ウェブ・トリップ作戦
5 注と文献
6 関連項目
7 外部リンク
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対応する法律が無いため、所持や摂取、売買は禁止されていない。ただし人体摂取目的に販売した場合薬事法違反となる。アダルトショップやインターネット上で、法に抵触しないようクリーナーや芳香剤、研究用試薬、観賞用などの名目で販売されていることがある。しかし、いかなる名目であっても、人体への摂取を目的として販売すれば違法である。
脱法ドラッグの該当性基準は明確ではない。吸飲や経口等で摂取し、幻覚を感じる、興奮する、ゆったりする、酒のように酔う等の効果を持つ薬物と言われている。例として、強い効果を持つ脱法ドラッグであった2C-T-7は五感の歪みや幻覚を感じ、弱い効果を持つラッシュは数分程度の間酩酊感を得る。
日本において、脱法ドラッグが登場し始めたのは1990年代の後半とされ、2000年頃インターネットの普及などに伴い濫用が広がったとされる。
脱法ドラッグは、その化学構造や性質、形状などにより大まかな分類がされている。
脱法ドラッグの多くは試薬などの名目で販売されている。これらはケミカルドラッグと呼ばれ、デザイナードラッグと同意の用語として使われる。場合により、スマートドラッグとも呼ばれる。形状は粉末状の物が多く、液状や錠剤の物もある。結晶状の脱法ドラッグは計量器を使わない場合正確な計量が難しく、使用者にはオーバードーズの危険が伴う。摂取方法は主に経口である。
トリプタミン系
トリプタミン骨格を持ち、幻覚剤としてレクリエーション目的に使用される脱法ドラッグは、トリプタミン系と呼ばれる。幻覚作用を持つ多数のドラッグがトリプタミン系であり、その中には麻薬及び向精神薬取締法に基づき麻薬指定されている薬物も複数ある。麻薬指定された著名な物質はシロシン、シロシビン、5-MeO-DIPT、5-MeO-DMT、AMTなどである。広い意味では神経伝達物質セロトニンもトリプタミンにあたる。そのため、トリプタミン系ドラッグはセロトニン受容体に作用し、多幸感や幻覚を誘発する。モノアミン酸化酵素阻害の効果があるものが多く、SSRIやSNRIとの併用は危険である。また、オーバードーズによりセロトニン症候群に至る。
フェネチルアミン系
詳細はフェネチルアミンを参照フェネチルアミン骨格を持ち、幻覚剤としてレクリエーション目的に使用される脱法ドラッグは、フェネチルアミン系と呼ばれる。トリプタミン系と同様、多数のドラッグがフェネチルアミン系であり、アンフェタミン、メスカリン、MDMA、MBDB、2C-B、2C-T-7などは覚せい剤及び麻薬指定されている。