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反米保守(はんべいほしゅ)とは、反米の立場で、政治思想的には保守派に属する立場をいう。思想傾向としては民族主義に近い(概念上の問題なので国家主義とは違う)。
日本における右派・保守派の一潮流であるが、吉田茂の系統である戦後の親米保守(右派リベラリスト)の立場とはアメリカ合衆国に対する態度、および国家安全保障(国の生残り)と民族の誇りのどちらに重きをおくか、国民と国家のどちらに重点を置くかにおいて大きく食い違う。一般に日米安全保障条約に基づいて無批判に親米の立場をとることを否定し、アメリカ合衆国の政策に対して批判的立場をとる場合もある。アメリカの属州化を嫌い日本の主体性、伝統・文化を重んじ外国からの干渉を嫌う傾向にある。
元陸軍参謀本部作戦課長の服部卓四郎ら日本再軍備派が1952年、吉田首相が公職追放された者や国粋主義者らに敵対的な姿勢を取っているとして、 同首相を暗殺し、鳩山一郎を首相に据えるクーデター計画を立てていたことに象徴されるように、「反米」といっても、この系譜の政治グループが敵視しているのは、アメリカそのものというより、日米安全保障条約の下における軽武装路線など、吉田政権時代に敷かれた政治路線である。
自民党の外交姿勢や対米従属政策に反発し、対米従属外交として憂う傾向がある。新右翼の民族派と思想的に近い。西部邁や小林よしのりが唱えた。
目次
1 一般的な思想傾向
2 現状
3 主な反米保守著名人
3.1 言論人
3.2 政治家
3.3 ジャーナリスト
3.4 小説家
4 関連する雑誌類
5 反米保守系政治結社
6 注
7 関連項目
8 外部リンク
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反米保守の思想は、基本的に戦前・戦中の大日本帝国の流れを汲む面がある。支那事変(日中戦争)から大東亜戦争(太平洋戦争)に至る一連の軍事行動に関しては「アジア解放および自存自衛のための戦い」「中国、アメリカの挑発により仕掛けられた陰謀」として背定している者もいる。戦後民主主義を、占領軍と国内の左翼勢力が結託した日本の伝統や主体性に対する否定行為と非難している。冷戦時代は共産主義に対する脅威のため反共主義でアメリカ合衆国・親米保守とやむなく妥協していたが、冷戦構造の終結やイラク戦争、また2001年の靖国神社参拝を公式に掲げて登場した小泉純一郎政権の登場や中国・北朝鮮脅威論を背景に近年台頭してきている(なお、小泉政権そのものは対米従属的立場を続けていたことが、反米保守の批判対象ともなっている。また、前述の靖国参拝で小泉が2006年まで終戦の日を避け続けてきたことへの批判は根強い)。
傾向として、「ヤルタ・ポツダム体制(通称・Y・P体制)打倒」を掲げる新右翼に似ている。親台派・親アジア(中国、北朝鮮を含まない)派が多く、米国・中国・北朝鮮・ロシアなどの近隣諸国に批判的で、日本の伝統を重んじる傾向にある。韓国に対しては、北朝鮮に対する太陽政策に批判的で、北風政策を支持しており体制変換を望んでいる。外交では、拉致問題の早期解決のために経済制裁を発動する意見が多く、対中・韓・ロシアにおいても、領土問題(尖閣諸島・竹島・樺太と千島列島を含む北方領土)や歴史認識等で批判的な立場を取る。また、台湾・東トルキスタン・チベット・南モンゴル・満洲の独立を支持している場合がある。