原子爆弾
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原子爆弾(げんしばくだん)又は原爆は、ウランプルトニウムなどの原子核が起こす核分裂反応を超臨界状態にすることで爆発させる核兵器である。

原子爆弾の威力は通常兵器と比べ極めて大きく、無差別かつ大量に殺戮する大量破壊兵器であるため、この兵器の保有・使用に伴う危険性は世界中で危惧されており、現在では他の核兵器と共に包括的核実験禁止条約核不拡散条約などで規制する動きがある。長崎に投下された原子爆弾のキノコ雲
1945年8月9日
目次

1 原子爆弾の開発

2 原子爆弾の理論と構造

2.1 核分裂に関する理論

2.1.1 エネルギー

2.1.2 核分裂

2.1.3 連鎖反応


2.2 ウランとプルトニウム

2.3 構造

2.3.1 ガンバレル方式

2.3.2 インプロージョン方式

2.3.3 改良型の原子爆弾

2.3.4 過早爆発



3 原子爆弾が与えた影響

3.1 広島市

3.2 長崎市

3.3 本土上陸作戦の中止


4 関連項目

5 脚注

6 外部リンク

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原子爆弾の開発

原子爆弾はアメリカ合衆国が最初に開発し、1945年7月16日ニューメキシコ州アラモゴード軍事基地の近郊の砂漠で最初の原爆実験が実行された。この原子爆弾のコードネームはガジェット (Gadget) と呼ばれた。詳細はマンハッタン計画トリニティ実験を参照

また実際の戦争で使用された原子爆弾は、太平洋戦争末期の1945年に日本の広島市に投下されたリトルボーイ(濃縮ウラン型)と長崎市に投下されたファットマン(プルトニウム型)の2発である。

これらの原子爆弾は大量の放射線を放出し、また放射能を有する塵などを多量に排出したため、被害は爆発の熱や爆風だけに留まらず、原爆症と呼ばれる放射線障害や白血病などの重大な病気を被爆者に引き起こし、その影響は現在も続いている。詳細は#原子爆弾の使用による被害の項を参照


原子爆弾の理論と構造


核分裂に関する理論


エネルギー

原子爆弾は放射性元素の核分裂反応で放出されるエネルギーを利用する爆弾である。TNT火薬などの通常兵器に用いられる物質が化学反応によって原子間の結合エネルギーを解放するのに対して、原子爆弾では原子核を構成する核子の結合エネルギーが解放される。化学結合のエネルギーは電子ボルト (eV) のオーダーだが、核力の結合エネルギーはメガ電子ボルト (MeV) のオーダーである。そのため、原子爆弾で解放される単位質量あたりのエネルギーは通常兵器のそれに比べて約106倍も大きい。


核分裂

原子核を構成する核子は核力によって強く束縛されているため、通常はこの結合を切ってエネルギーを取り出すことは困難だが、原子番号の大きな原子核では、中性子をぶつけるなどして比較的小さなエネルギーを与えると原子核が液滴のように二つに分裂することがある。これを原子核分裂と呼ぶ。この核分裂によって、分裂前後の核子の結合エネルギーの差分が外部に放出される。詳細は核分裂反応を参照。


連鎖反応

核分裂の際には通常数個の中性子が外部に放出される。そのため、核分裂を起こす物質が隣接して大量に存在する場合には、核分裂で放出された中性子を別の原子核が吸収してさらに分裂する、という反応が連鎖的に起こることがある。このような反応を核分裂の「連鎖反応」と呼ぶ。核分裂性物質の量が少ない場合には連鎖反応は短時間で終息するが、ある一定の量を超えると中性子の吸収数と放出数が釣り合って連鎖反応が持続することになる。


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
担当:Smilegreen