危険性
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マイクロプロセッサの内部構造の一種であるRISCについてはRISCをご覧ください。

リスク (risk) の定義にはさまざまあるが、一般的には、「ある行動に伴って(あるいは行動しないことによって)、危険に遭う可能性や損をする可能性を意味する概念」と理解されている。

日本語ではハザード (hazard) とともに"危険性"などと言われることもあるが、ハザードは潜在的に危険の原因となりうるものすべてをいい、リスクは実際にそれが起こって現実の危険となる可能性を組み合わせた概念である。ゆえにハザードがあるとしてもそれがまず起こりえないような事象であればリスクは低く、一方確率は低いとしても起こった場合の結果が甚大であれば、リスクは高いということになる。
目次

1 語義

1.1 システムにおけるリスク

1.2 工学上のリスク

1.3 経済学上のリスク

1.4 物のリスク

1.5 用語


2 リスクモデル

3 その他

4 関連語

5 外部リンク

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語義


システムにおけるリスク

システムにおけるリスクは、経済学と違いより良い結果が出ることはリスクとならない。損失の可能性があるものだけがリスクとみなされる。その意味では不確実性ではなく、確実な危険性といえる。


工学上のリスク

工学的には、リスク (risk) とは、一般的に「ある事象生起の確からしさと、それによる負の結果の組合せ」をいう (JIS Z8115: 2000)。この場合、リスクの対象は限定されない。

狭義には、人体もしくは財産等に対するリスク=危害リスク (risk of harm) ?「危害発生の確からしさと危害の厳しさの1つの組合せ」 ? のことをさす。


経済学上のリスク

経済学上のリスクは、一般的に「ある事象の変動性に関する不確実性」を指し結果は組み合わせない。例えば、ビルの屋上の端に立つのは危険であるが、まだ転落するか無事であるかは分からない。この状態はかなり不確実でリスクが高い。しかし、一旦転落すれば十中八九命がないとすれば、転落直後にリスクが低下することになる。

リスクの概念は、経済学の中でも金融理論においてよく用いられる。投資において、将来の収益が必ずしも確実といえない投資手段があるためである。投資におけるリスクは、分散投資を行うことによって低減させることが可能である。株式投資を例に取ると、単一銘柄に投資を行っている場合、その企業の持つ固有リスクのために、期待される収益を得るに当たっての不確実性が高い。しかし、投資先を分散することによって企業固有のリスクを和らげることができる。投資先を可能な限り分散し、固有リスクを分散することによって、投資によるリスクは市場リスクに近づけることができる。株式投資の例に戻ると、市場リスクとは、例えばTOPIXのような市場平均を指す。


利得がある不確実性をアップサイドリスク、損失する不確実性をダウンサイドリスクと呼ぶ。

リスクが高いものは損失と利得の度合いが元本に対して高くなる。そのため、高い利得を得たい者は、損失する可能性を覚悟しなくてはならない。金融工学は、ここに目をつけ統計学などを利用することで、ダウンサイドリスクを低減しアップサイドリスクをより高めることを目指している。

主なリスクの種類として、価格変動リスク、デフォルトリスク、流動性リスク、インフレリスク等があげられる。


物のリスク

この文脈では、リスクとは、物(物質と物品)にかかわって、その周辺物(生態、有形財産)が実際に被る可能性がある悪影響の大きさを示す。この文脈ではリスクとは必ずマイナス・イメージである。プラス・イメージについてあわせて議論するときにはベネフィットという語とともに使われる。

リスク概念は「安全」概念の定義と結びつけてはじめてその概念と背景にある思想が理解できる:

 安全とはリスクが小さいこと

というわけである。この背景には、リスク・ゼロ追求は現実的な安全追求の姿勢でないという反省がある。 物の不適切な取扱いの結果、周りに、その物固有の危険性が影響を及ぼして、悪い事象(危害、損傷、損害等)が出現した時、リスクが現実となってしまうことがありうる。ここで物は物質又は物品の場合がある。また、周りとして、人、生態、有形財産の場合がある。この周りの一つとして社会を考える場合もある。ここでの危険性には、いわゆる(狭義の)危険性と有害性の両方を含むため、これをはっきりさせるために危険有害性という用語が使われる場合も多くある(英語の ⇒en:hazardが元であるので、ハザードというカタカナ表記も使われる。)

つまり、物のリスク評価( ⇒risk assessment)を実施するときには、

1a 物固有の危険性を特定し、その程度を評価し(危険性評価、 ⇒hazard assessment)、並行して、

1b その物が取り扱われている(取扱い)状態を特定し、その周り(周辺の物;人、生態、有形財産等)との接触あるいは暴露等の頻度・範囲・量等を評価し(暴露評価、 ⇒exposure assessment)、続いて、

2 その組み合わせで実際に悪い事象の出現する可能性とその大きさを見積もり、その結果が不当に大きいかどうかを判断する(リスク判定、 ⇒risk characterisation)、

ことになる。

安全」概念を最定義すると:

 安全とは取扱う物質の固有の危険性が低いか、取扱う周辺との接触・暴露が小さいことである。

ということになる。毒物学薬学の父であるパラケルススが言っている「すべての物質は毒である。毒でないものない。量によって毒と薬に区別される」の言葉はまさにこれを示している。


物固有の危険性
機械危険性: 物品の持つ機械的特性に基づく危険性。鋭利な刃先(裂傷に係わる)。回転機械(巻き込まれ事故に係わる)等。

物理危険性: 物の持つ圧力など物理現象に基づく危険性。特に、燃焼性、爆発性が問題となる。


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
担当:Mamenoki