刺身
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刺身の盛り合わせ例刺身(フグ刺し)

刺身(さしみ)とは、鮮度のよい魚介類を生のまま切り、醤油味噌などの調味料ワサビショウガなどの薬味を合わせて食べる料理の総称である。副食物(刺身の場合は「つま」という)として、千六本にした大根や、大葉(青じそ)、ハマボウフウなどの野菜ワカメやトサカノリなどの海藻を添えることが多い。

また、馬刺し鶏刺しレバ刺し、こんにゃく刺し、生ゆばといった、肉類植物食品など、魚介類以外のものであっても、生のまま切り身にした料理を刺身ということもある。

刺身は、言わばその食材そのものの味を最大限に利用した料理である。
目次

1 刺身の歴史

1.1 刺身前史

1.2 刺身の登場

1.3 打ち身と刺身

1.4 近世〜現代


2 刺身の種類

3 海外の刺身に似た料理

4 世界の料理に取り込まれる刺身

5 問題点など

6 関連項目

7 参考文献

8 外部リンク

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刺身の歴史


刺身前史

新鮮なの肉・魚肉を切り取って生のまま食べることは人類歴史とともに始まったと言ってよいが、人類の住むそれぞれの環境に応じて、生食の習慣は或いは残り、或いは廃れていった。日本は四方をに囲まれ、新鮮な魚介類をいつでも手に入れられるという恵まれた環境にあった為、魚介類を生食する習慣が残った。即ち「なます(漢字では「膾」、また「鱠」と書く)」である。

「なます」は新鮮な魚肉や獣肉を細切りにして調味料を合わせた料理で、「なます」の語源は不明であるが、「なましし(生肉)」「なますき(生切)」が転じたという説がある。一般には「生酢」と解されているが、それは調味料としてもっぱらを使用するようになったことによる付会の説であり、古くは調味料は必ずしもとは限らなかった。この伝統的な「なます」が発展したものが刺身である。

なお、「鱠」はあくまでも文献上は古代中国の膾が先行するが、もともと原始的で単純な料理でもある上、中国では海を化外の地(けがいのち)と呼び、忌み嫌う価値観が存在する事と、肉や野菜を生食する習慣は疫病の流行などで早くに廃れたので、日本の「なます」は独自に発生、発達したと見るのが自然である。


刺身の登場

『鈴鹿家記』応永6年(1399年)6月10日の記事に「指身 鯉イリ酒ワサビ」とあるのが刺身の文献上の初出である。醤油が普及する以前は、生姜酢や辛子酢、煎り酒鰹節梅干溜まりを合わせて煮詰めたもの)など、なますで用いられる調味料がそのまま用いられた。「切り身」ではなく「刺身」と呼ばれるようになった由来は、切り身にしてしまうと魚の種類が分からなくなるので、その魚の「」を切り身に刺して示したことからであるという。一説には、「切る」を忌詞(いみことば)として避けて「刺す」を使ったためともいわれる。いずれにせよ、ほどなくして刺身は食材を薄く切って盛り付け、食べる直前に調味料を付けて食べる料理として認識されるようになったらしく、『四条流包丁書(しじょうりゅうほうちょうがき)』(宝徳元年・1489年)では、クラゲを切ったものや、果ては山鳥塩漬けを湯で塩抜きし薄切りしたものまでも刺身と称している。関西では江戸時代以降、「作り身」「お造り」などというようになったが、これは「作る」という動詞に調理するという意味があるため、魚の切り方を「-作り」という表現で示すようになったことによる。ただし、原則としてなどの海の物に限られていたようで、淡水魚の場合は関西でも「刺身」といったことが幕末の喜多川守貞『守貞謾稿(近世風俗志)』に記されている。


打ち身と刺身

刺身とよく似た料理に「打ち身」がある。文献によっては刺身と混用されていることもあるが、こちらは総じて刺身よりも分厚く切り、盛り付けに鰭(ひれ)だけでなくや中落ちまでも利用するなど、調理法が極めて多彩かつ複雑であった。しかし、対象となる魚の種類がに限られていたこともあり、より簡便な刺身が普及するにつれ、室町末期にはほとんど刺身と区別がつかなくなり、江戸時代に入るとともに料理名としても廃れた。


近世〜現代

料理としての刺身は、江戸時代に江戸の地で一気に花開いた。


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
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