別役 実(べっちゃく みのる、べつやく みのる 1937年4月6日 - )は、劇作家、童話作家である。名の正式な表記は實(姓に関しては、「別役」は高知県によく見られる姓・地名であり、本来の読み方はおそらく、「べっちゃく」である。かなりの難読であるため、ペンネームや通称として「べつやく」を使用している局面が多いと思われる)。サミュエル・ベケットの影響を受け、日本の不条理演劇を確立した第一人者である。
理学博士・随筆家の寺田寅彦の姉駒の曾孫にあたる[1]。妻は女優の楠侑子。一人娘の怜(べつやくれい)がいる。
目次
1 経歴
2 作風
3 社会的活動
4 主な作品
4.1 戯曲
4.1.1 童話
4.1.2 エッセイ
4.1.3 評論
5 未発表戯曲「ホクロソーセージ」について
6 関連人物
7 脚注
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1937年、満州国新京特別市(現中華人民共和国長春市)生まれ。幼くして父を亡くす。終戦と同時に日本に引き揚げてくるが、母子家庭のため清水市や長野市など親戚の家を転々とする。長野北高校(現長野県長野高等学校)時代は画家を目指しつつ、聖書研究会に通うなどしていた。
高校卒業後、喫茶店のウェイターなどをしながら浪人生活を送り、早稲田大学政治経済学部政治学科に入学。鈴木忠志らと出会い、劇団「自由舞台」で演劇と学生運動にのめり込む。その結果、同大学を経済的事情により中退。処女作は『A と B と一人の女』とされているが、正確にはその前の習作として『貸間あり』『ホクロソーセージ』などがあった。
大学中退後は、土建一般労働組合の書記としてサラリーマン生活を送りつつ、喫茶店で作品を書き続ける日々を送る。1963年、『マッチ売りの少女』『赤い鳥の居る風景』で第 13 回岸田國士戯曲賞を受賞。
今は亡き三津田健、中村伸郎といった大御所俳優とのコラボレーションでも話題を集めた。1990年代に入ってからは、日本劇作家協会の立ち上げなどに尽力し、現在に至る。若手劇作家の平田オリザなどとの親交も深い。
2003年からは兵庫県にあるピッコロシアターに併設された兵庫県立ピッコロ劇団の代表を務めている。
幻想的で独創的な作風が特徴で、登場人物が「男 1」「男 2」など、固有の名前を持たないことが多い。舞台には必ずと言っていいほど一本の電信柱、あるいはそれに相当するような柱のようなものが立っている。電信柱は、別役が宮沢賢治のファンであることに由来する(これがきっかけでアニメ『銀河鉄道の夜』の脚本担当)。
近年は、劇作家協会の会長として著作権の問題などに積極的に意見を述べている。特に注目されるのは、著作権を延長しようという風潮が強まっている中、自ら作家でありながらその風潮にあえて反対の立場を取っていることである。別役自身は「これが議論の叩き台になってくれればよい」としており、必ずしも自分の意見に固執してはいないが、別役が著作権の延長に反対の立場を取っている背景には、かつて宮沢賢治の作品をモチーフにしようとした際、宮沢の著作権保持者のガードが大変固く、作品の発表が大幅に遅れたという経験が大きい。
戯曲
象
赤い鳥の居る風景
マッチ売りの少女
カンガルー
ポンコツ車と五人の紳士
不思議の国のアリス
椅子と伝説
死体のある風景
あーぶくたった、にぃたった
にしむくさむらい
一軒の家・一本の樹・一人の息子
天才バカボンのパパなのだ
舞え舞えかたつむり
マザー・マザー・マザー
雰囲気のある死体
病気
会議
うしろの正面だあれ
メリーさんの羊
白瀬中尉の南極探検
トイレはこちら
さらだ殺人事件
ジョバンニの父への旅
諸国を遍歴する二人の騎士の物語
そのひとではありません
死のような死
受付
童話
愛のサーカス
空中ブランコ乗りのキキ
丘の上の人殺しの家
風の研究