列車愛称(れっしゃあいしょう)とは、列車に付けられる愛称のことである。似たものに車両愛称があるが、車両愛称が鉄道車両そのものやそのグループ(系式)を象徴する物として付けられるのに対し、列車愛称はあくまで列車(国土交通省の鉄道運転規則では「停車場外の線路を運転させる目的で組成された車両」のこと。運行されるに当たっての呼称といえる)につけられるところが異なる。
類似のものとして、座席指定の高速バスにも、列車と同様の愛称名が付けられることがある。(後述)
目次
1 列車愛称の意義
2 列車愛称の由来
2.1 選定に際して
2.2 非公式の愛称
3 日本における沿革
3.1 戦前期における展開
3.2 戦後の展開
3.3 私鉄における展開
4 日本国外における列車の愛称
5 バスの愛称
6 関連項目
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列車愛称が付けられる理由はさまざまであるが、大体以下のように集約できる。
個々列車の識別(主に旅客案内面や運転業務面で)
座席指定券販売における便宜(1. の意味合いもある)
列車の周知徹底
列車の宣伝
日本における列車愛称の由来はさまざまであるが、大体下記のように分類できる。沿線にちなんだものが用いられるのが主流である。※「」内は現存する愛称名、『』内は過去にあった愛称名。
鳥類や鳥に関する名前‐「つばめ」・「かもめ」・「しらさぎ」・「つばさ」・『はくつる』など。かつて、特急列車の愛称は鳥類又は日本を象徴するもの(「富士」・『さくら』・『へいわ』など)に限られていた時代があった。このためか、鳥類を用いた愛称名は過去に使われていたものを含め多数ある。
鳥類を除く動物の名前‐「かもしか」・「はくと」など。例は少ない。
植物の名前‐『さくら』・「はまなす」・「いなほ」など。例は多数あり。
人の名前‐「かいおう」・「こまち」・「いさぶろう」・「しんぺい」。JRで人名に由来する愛称名は、1999年から2003年の間運行された大村線特急『シーボルト』を含め、2006年時点ではこの5例のみ。このうち命名時に存命中の人物の名をつけたのは「かいおう」のみである。なお、実際には河童とされるため人名とは言い難いが「九千坊」を含めると6例となる。旧国鉄時代には、人名に由来する愛称名は存在しなかった(「あさしお」「あけぼの」「きりしま」は同名の力士がいるが偶然同じ名前を名乗ったもの)。
神話などから‐「やくも」・『くにびき』など。少数。
地名
山の名前‐「あさま」・「たにがわ」・「富士」・「あかぎ」・「あまぎ」・「いしづち」など。例は多い。
海関連の名前‐「日本海」・「あしずり」・「さざなみ」・「有明」など。多数あり。
川の名前‐「ふじかわ」・「くまがわ」・「あずさ」など。多数あり。
湖の名前‐『かわぐち』・『たざわ』など。比較的少数。
島の名前‐『利尻』・『やしろ』など。比較的少数。
景勝地・史跡・旧跡・公園名など‐「はしだて」・「なすの」(山の意味合いもある)・『かすが』・『大社』・『ぬさまい』(釧路市の幣舞橋から)など。