冷戦(れいせん、冷たい戦争=Cold War)は、第二次世界大戦後の世界を二分した、アメリカ合衆国を盟主とする資本主義(自由主義)陣営とソビエト連邦を盟主とする共産主義(社会主義)陣営との対立構造。
1945年から1989年まで続き、直接武力衝突する戦争を伴わなかったため、武力衝突を意味する「熱い」戦争に対して、このように呼ばれた(アメリカの政治評論家ウォルター・リップマンが1947年出版の著書のタイトルに使ったことから一般に流布したとされる)。各陣営とも一枚板ではなく動的には反目するなど、イデオロギーを概念とした包括的な大同団結である。ベルリンの壁ソ連空軍のTu-95爆撃機(上・4発プロペラの大型機)を追うアメリカ海軍のF-14戦闘機
目次
1 概要
2 冷戦の展開
2.1 起源(1945年-)
2.1.1 ポーランド問題
2.1.2 ベルリン問題
2.2 冷戦のグローバル化(1949年-)
2.3 雪どけ(1955年-1958年)
2.4 危機の時代(1958年-1962年)
2.4.1 ベルリン危機(1958年-1961年)
2.5 冷戦の変容(1963年-1968年)
2.6 デタントの時代(1969年-1979年)
2.7 新冷戦(1979年-1985年)
2.8 終結過程(1985年-1991年)
2.9 冷戦の遺産と新世紀の展開
3 東西陣営の主な国
3.1 資本主義陣営(西側)
3.2 共産主義陣営(東側)
3.3 非同盟・中立
3.4 資本主義陣営→共産主義陣営
4 欧州の対立構造
5 冷戦史研究
5.1 論争史
5.2 研究者
5.3 学術誌
5.4 研究プロジェクト
6 関連項目
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概要1959年の世界の様子(ワインレッド=ワルシャワ条約機構加盟国、赤=同条約加盟国以外の東側諸国、朱色=共産主義国家以外のソ連よりの諸国、青紺色=NATO加盟国、青=同加盟国以外の西側諸国、空色=アメリカ合衆国の影響下にある国、緑=ヨーロッパ諸国の植民地、灰色=非同盟諸国、永世中立国)
冷戦での両陣営の対立の境界であるヨーロッパにおいては、ソビエト連邦を中心とした共産主義の陣営(共産圏)は、東欧に集まっていたことから東側、対するアメリカ合衆国を中心とした資本主義陣営は西側と呼んで対峙した。対立構造の中で西欧は統合が進んだ。
主に欧州における対立構造であるが、欧州以外にも、アジア、中東、南米などで、それぞれの支援する機構や同盟が生まれ、世界を二分した。この二つの陣営の間は、制限されているが為に経済的、人的な情報の交流が少なく、当時の英国首相ウィンストン・チャーチルは「鉄のカーテンがおろされている」と表現した。
このどちらにも属さない後進国(開発途上国)は、「第三世界」と呼ばれ、それぞれの陣営拡大の思惑のなか翻弄されたといわれる。しかしこうした両陣営の思惑を逆手に取り両者を天秤にかけることで多額の援助を引き出す援助外交も活発に行なわれた。またこの二つの対立構造を「大国の覇権主義」と否定した国々は、インドなどを中心に非同盟主義を主張し、第三世界の連帯を図る動きもあった。