光磁気ディスク(ひかりじきディスク)は、赤色レーザー光と磁場を用いて磁気記録を行い、レーザー光を用いて再生を行う記録媒体の一つである。英語では Magneto-Optical disk (disc) といい、略してMO(エムオー)あるいはMOディスクと呼ばれる。
目次
1 概要
1.1 記録方法
2 各種の光磁気ディスク
2.1 ISO規格のMOディスク
2.1.1 概要
2.1.2 大容量化
2.1.3 記録方法の高速化
2.1.4 MOの耐久性
2.1.5 普及状況
2.1.6 標準
2.2 MD
2.3 HS(Hyper Storage)
2.4 その他
2.4.1 実用化例
3 メディアの論理フォーマット
4 外部リンク
//
概要外付け型MOディスクドライブ
(バッファロー製)
光磁気ディスクには磁性を持った記録層が形成されており、外部から電磁石による記録用の磁界を加えて媒体を磁化することでは磁気ディスクと似ているが、記録層が常温ではほとんど磁化されず、これを熱して磁化する点に特徴がある。記録の際に光の強度を変化させ、磁界を一定とする光変調方式と、光の強度を一定として磁界を変化させる磁界変調方式とがある。
磁界変調方式では、以下の手順によってデータが記録される。
メディアの磁性層に高出力のレーザ光を照射して、磁性が失われる温度(キュリー温度...ISO規格のMOでは摂氏150度?180度)以上にまで瞬時に加熱する
レーザで照射された部分が、レーザ光から離れて磁性を記録保持できる温度まで冷え始めた所で、電磁石により記録層と垂直方向の磁界を与える
磁性体が十分に冷えて、磁性が完全に保持される
この繰り返しにより磁性体にN極とS極の磁性が記録されていく。読み出し時には書き込み時よりも出力の弱いレーザを照射し、N極とS極の向きの違いによってレーザの偏光面が回転する現象(磁気光学カー効果)を検出し、それを0と1のデータとして読みとっている。
また、光変調方式ではまず一定磁界・高出力レーザ光により記録層の磁力を一方向にそろえることで初期化(消去)し、続いて加える磁界を反転したうえで、磁力を反転して記録したい部分を光で加熱して磁気を反転させることにより記録を行う。
通常MOと呼ばれるのは着脱可能な記憶媒体(リムーバブルメディア)の一つ。記録方法は光磁気変調方式。トラックはフロッピーやHDD(ハードディスクドライブ)とは違い、螺旋状になっている。しかし、シークができないクイックディスクに対し、MOはランダムアクセスが可能。
一般的にパソコンで用いられる3.5inchタイプのメディアでは、128MB・230MB・540MB・640MB・1.3GB・2.3GBの容量がある(GBクラスの容量を持つものは「GIGAMO:ギガモ」と呼ばれる)。他にも5.25inchタイプのメディアがあり、パーソナルコンピュータ(パソコン)及びワークステーションやサーバで用いられ、最大で9.1GB(両面)の容量がある。
3.5インチの640MBまでのMOは内周からアクセスを開始するが、GIGAMOでは外周からアクセスする。また、5.25インチメディアではディスク両面に記録している。また、5.25インチメディアには WORM(Write Once Read Many:追記型)タイプや医療専用メディアまで存在する。
3.5インチメディアはフロッピーディスク2枚分の厚さを持つプラスチックのカートリッジに収められている。このため記録面は指紋や傷などから保護され、むき出しのメディアより指紋や傷がつきにくい。また、ドライブの利用に際しても特にデバイスドライバは必要なく(残念ながら一部のオペレーティングシステム (OS) において、USB接続タイプのMOドライブを使用する場合、また540MB迄の容量と640MB以上のメディアを一セッションで混用する場合にトラブルが生じ再起動が必要となる事例、などドライバの導入が必要とされる場合もある。それでもドライバ不要の場面が多いことは、トラブル時の障害切り分けやデータを外部に書き出せる媒体として有用である)、データの読み書きもフロッピーディスクと同様の感覚で(つまりライティングソフトなしで)行うことができると共に、下位互換性があるために旧来のメディア(例:128MBメディア)を最新のドライブ(例:2.3GB対応ドライブ)で利用することも可能である。