光子魚雷(こうしぎょらい、photon torpedo)とはSFでよく設定される架空の武器で、物質・反物質の反応から得られる膨大なエネルギーを利用する、宇宙空間用の魚雷である。このコンセプトはSFの中でも特にアメリカのSFドラマである『スタートレック』で、宇宙艦や宇宙ステーションの標準的武装のひとつとして頻繁に使われていることで有名である。 『スタートレック』以外のSFやTVゲームでも登場することがしばしばある。なお、2008年現在実用兵器としては存在していない。
以下に『スタートレック』シリーズの光子魚雷を解説する。
光子魚雷はワープ航行中の宇宙艦同士の戦闘によく用いられる。光子魚雷は魚雷自体にワープフィールド維持装置が搭載されているため、ワープ速度で発射することが可能である。フェイザーでは光速が限度であるため、基本的にワープ中には光子魚雷がより有効である。(この件については「フェイザー」の項目のノートを参照されたい)
実際にワープ速度で戦闘を行うことは少ないが、使用時にはフェイザーを連射し、物体が通過できるほどに弱体化させたシールドを通過させる攻撃を行う。フェイザーより威力が高いため、決め手などに使われる。
原理的には物質、反物質の対消滅反応を炸薬とした物であり、着弾した時点でそれらが反応し、その際に莫大なエネルギーを発生する。そのうち多くの反応物質が光子化することから光子魚雷の名称がついている。
フェイザーと比べた欠点としては、弾頭としての実体が存在するため、少なくない保管場所を必要とし、それに伴い積載量が限定されることがある。またフェイザーと異なりスイッチを押すだけでは発射できず、魚雷を装填するタイムラグが存在する。 当然ながらこれら魚雷の発射システムに自動装填機構は備えられているが、戦闘などのトラブルにより故障する場合がある。 加えブリッジなどからの遠隔操作システムが故障した場合、非常に危険だが、魚雷発射管のある部屋から手動コントロールで発射するなども行われる。
宇宙艦隊では自己防衛などの戦闘のために光子魚雷を装備しており、様々なタイプがある。クリンゴン艦やロミュラン艦なども光子魚雷を装備している。
光子魚雷が宇宙艦隊で最初に導入されたのは2268年頃(『宇宙大作戦』(オリジナルシリーズ、TOS)の第2シーズン)からである。また、2371年頃(『DS9』第3シーズン)からはU.S.S.ディファイアントの配備にともなって、さらに強力な量子魚雷が実用化された。ちなみに2153年頃(『スタートレック:エンタープライズ』第3シーズン)においてデルフィック領域への任務の際、エンタープライズ(NX-01)に装備されたのは光子性魚雷(photonic torpedo)であり、23世紀以降の光子魚雷とは別物とされている。
光子魚雷の外見は約2メートルのペレット型をしている。 弾頭を外せば中は空洞であり、そのスペースを利用して探査機の容器としたり、宇宙葬の棺等に使用することもある。
フェイザー砲同様、設定上は核兵器をも超える圧倒的な破壊力を持つが、劇中描写もフェイザー砲同様地味で、「赤い光点がただ飛んでいく(TOSでは白)」だけである。
外部リンク
⇒Star Trek科学技術解説
カテゴリ: SF兵器 | スタートレックのテクノロジー
更新日時:2008年11月5日(水)10:38
取得日時:2008/11/17 14:49