体癖(たいへき)とは、野口整体の創始者、野口晴哉がまとめ上げた、人間の感受性の癖を表す概念。個人の感受性の癖によって、生理的・心理的な傾向が生じ、体質や、個人の性格を形成しているとされる。
目次
1 12種類の体癖分類
1.1 上下型(頭脳型)1種・2種
1.2 左右型(消化器型)3種・4種
1.3 前後型(呼吸器型)5種・6種
1.4 捻れ型(泌尿器型)7種・8種
1.5 開閉型(骨盤型・生殖器型)9種(閉型)・10種(開型)
1.6 遅速型 11種・12種
2 鬱散と集注 - 奇数体癖と偶数体癖
2.1 鬱散要求体癖
2.2 集注要求体癖
3 複合体癖
4 参考文献
5 外部リンク
6 関連項目
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野口は、人間の感受性傾向は、身体の偏り傾向から10種類に、さらに過敏・遅鈍の2種を加えて計12種類の体癖に分類されるとした。ただし、12種類の体癖は色における原色のようなものであり、2つ以上の体癖が互いに入り交じっていること(複合体癖)の方が普通であるとされる。ユングやクレッチマーによる気質分類やエニアグラムなどにやや近いものを認めることができるが、体癖の概念が対象とする範囲は個人の感受性・嗜好といった心理傾向にとどまらない。顔の形や体型といった身体的特徴から体重の偏りのような姿勢・運動特性に至るまで一貫して、1番から5番までの5つの腰椎の状態と相関があり、これを調べることによって説明できると明確に主張している点が大きな特色である。野口が整体操法を行う中で、特定の病気を患っている人物は特定の心理的・体質的・運動傾向を示すことが多い、と気付いたことが体癖を考えるようになった契機であった。さまざまな試行錯誤の末に、昭和20年代後半に体癖の概念が確立した。以後、実際の整体指導の現場で応用されてきた。
個人がどの体癖を有しているかを知るためには、体重計を改良した体量配分計(台の部分が左右に分割され、さらにそれぞれが右前、左前と後部に分割されるため、6つの体重計の上に股がって立つような状態となる)というものを用いて、立位・前屈などさまざまな姿勢を取ったときに体重が足のどの方向へ偏るかを調べれば、運動特性から体癖を割り出すことができる[1]。これはそれぞれの体癖によって、5つある腰椎のうち運動の中心となるものがそれぞれ異なるため、体勢のバランスの取り方に違いを生じるから、と説明されている。
あるいは、特別な道具を使わなくとも体格や姿勢、動作の特徴、および心理的な感受性傾向を調べることからも体癖を知ることができる[2] [3]。
野口整体ではそれぞれの体癖に合わせて、偏りがひどいときのために、体癖修正用の体操をそれぞれ用意している[4]。一般に成人してから以後は大きく体癖が変化することは稀とされる[5][6]。なお、提唱者の野口晴哉自身は、9種に捻れ体癖が混じっており、夫人の野口昭子は1種体癖であったという[4]。
12種類の体癖体癖運動の中心
となる腰椎感受性の中心
上下型1種・2種1番毀誉褒貶・頭脳
左右型3種・4種2番好き嫌いの感情・消化器
前後型5種・6種5番利害得失・呼吸器
捻れ型7種・8種3番勝ち負け・泌尿器
開閉型9種・10種4番愛憎・生殖器
遅速型11種・12種過敏型11種・遅鈍型12種
鬱散要求体癖1種、3種、5種、7種、9種、11種
集注要求体癖2種、4種、6種、8種、10種、12種
腰椎1番でバランスを取り、毀誉褒貶が感受性の中心である。直立している時もお辞儀するときも体重が足の前にかかる[1]。 非常に理屈っぽい。太りにくく細長い体型で首が長いのが特徴。理屈っぽいだけに言葉に敏感であり、被暗示性が強い。そのため思い込みや言葉だけで病気になったり健康になったりする[1]。長い睡眠時間を要し、ストーリーのある夢を見る。前屈みの姿勢をとる場合は首から上が前へ出ることが多い。大義名分や真理、ルールにこだわるため、当人が大義名分とみなせるだけの理由をみつけないと行動できない。上空から俯瞰するような視点で世界をとらえようとする[7]ことから、野口は上下型は最も野生味が少なく仙人のようだとも言っている。服装は地味なものを好むことが多い[3]。