人造人間(じんぞうにんげん)とは、人によって製造された、人間を模した機械のことであり、人型のロボット、アンドロイドなどの総称である。架空の存在としてSF漫画、映画、小説作品などにも頻繁に登場し、人間の良きパートナーとして活躍することが多い。
目次
1 遍歴
2 アンドロイド、サイボーグ
3 バイオロイド
4 人造人間の登場するフィクション
4.1 戯曲
4.2 小説
4.3 漫画
4.4 テレビドラマ
4.5 映画
4.6 アニメ
4.7 ビデオドラマ・DVDドラマ
4.8 ゲーム
5 関連項目
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古来より、機械のような特徴をもつ「無機的人造人間」と、生物のような特徴をもつ「有機的人造人間」の両方があった。いずれの人造人間も、人間と同等の「心」をもつ存在として描かれるものとそうでないものがある。
聖書(旧約聖書)創世記の天地創造にある日本語で「主なる神」と訳されるヤハウェ・エロヒムによりアダムとイブが造られたとする、キリスト教徒をはじめとするアブラハムの宗教(ユダヤ教、イスラム教)の考えでは、人間が人間を造るという行為は神への挑戦、あるいは冒涜と見做されることもある。初期の人造人間が登場するフィクションの背景には社会の近代化や科学技術の進歩に対する漠然とした不安があった。この心理が人造人間そのものへの不安フランケンシュタイン・コンプレックスに反映されているとする見方がある。
無機的人造人間の元祖としてはギリシア神話のタロース、ユダヤ伝説のゴーレム、ギルガメシュ叙事詩のエンキドゥなどがあり、有機的人造人間の代表的なものにホムンクルス、フランケンシュタインの創造物(怪物)などがある。ロボットという言葉が最初に使われた『R.U.R.』においても、登場するロボットたちは有機的な人造人間であった。
SF小説『キャプテン・フューチャー』シリーズに登場するフューチャーメンであるグラッグ (Grag) やオットー (Otho) はスペースオペラの全盛期に登場した人造人間(グラッグは無機的、オットーは有機的)であり、フィクションにおける人造人間の一つの方向性を示した。映画『スター・ウォーズ』に登場するドロイドも、外見は上記の例とやや異なるが、アンドロイドの一種として認識されている。
日本で最初の人造人間の記録は、鎌倉時代の説話集『撰集抄』巻五「高野山参詣事付骨にて人を造る事」(西行が故人恋しさに死人の骨を集めて復活させようとするも失敗する話)と言われている。
1928年(昭和3年)には西村真琴が學天則を製作した。上半身のみであるが、腕を動かしたり表情を変えたりできたという。
21世紀初頭現在では、外見から仕草まで人間そっくりと言えるレベルのアンドロイドは、未だ実現されていない。しかしホンダの開発したASIMOなど人間の動きに近いもの(二足歩行など)、相手の声に反応して表情を変えるものなど、それぞれの分野に特化した形でアンドロイドに近いロボットは実現しており、さらに研究開発が続けられている。
アンドロイド (android)はヴィリエ・ド・リラダンの小説『未来のイヴ』に初めて登場する。 ギリシャ語で「男性」を意味する andro と、「もどき」を意味する oid(接尾語)の合成語であり、アンドロイドは厳密には男性を指すため、女性型人造人間はガイノイド (gynoid)と呼ばれる。ポリティカルコレクトネスを考え、「人間もどき」の意味になるヒューマノイド (Humanoid)と呼ぶこともある(ただし、ヒューマノイドは人間型異星人なども含めた「人間に似たもの」すべてを指す概念であり、アンドロイドよりも意味する範囲が広い)。一般には、生物的に作られたものよりも、機械的に作られたもののイメージが強い。 また、身体の一部を機械化した人間は改造人間でありサイボーグ (cyborg)と呼ばれ、一から作られた人造人間のアンドロイドとは区別される。たとえば、虫歯の治療を施して、金属の充填物などで生体の欠損部位を補っている現代人は、定義上はサイボーグとみなすことができる。
日本では漫画『サイボーグ009』等でサイボーグという言葉が一般に知られるようになった。改造人間という言葉が用いられることもあり、両者を用語的に明確に区別しない傾向も見られたが、『攻殻機動隊』など、アンドロイド、サイボーグ、人間の境界線をめぐる問題に焦点を当てた作品も20世紀末以降では見られる。