交番の例(警視庁築地署数寄屋橋交番)交番の例(池袋駅東口交番・ふくろう交番)交番の例(和田山駅前交番)
交番(こうばん、KOBAN、正確にはPolice box)は日本の警察が設置している施設で、市街地の各所に設けられた警察官の詰め所のこと。通常は警察署の地域課の警察官が勤務している。
目次
1 概要
2 歴史
3 交番の役割
4 空き交番
5 配備されるパトカーの種類
6 関連項目
7 外部リンク
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ある程度の人口があるが予算・人員等の都合により独立の警察署を置かない地域に設置され、各種申請・届出事務が可能なものを特に幹部交番(又は地区交番)と呼ぶ(通常、交番所長は警部補か巡査部長だが、幹部交番のそれは警部(一部、警視の場合あり。通常、大規模警察署長は警視正、その他の警察署長は警視))。ただし、都道府県警察によっては同様の経緯によって設置された施設を「警察署分庁舎」、「警部派出所」などと呼んでいる場合もある。
なお、長の呼称が「交番長」ではないのは「派出所」の名残り(トップは「派出所長」だった)。
警察署の所在地付近の区域は、警察署の地域課にその区域を管轄する交番としての機能を持たせて、パトロールや巡回連絡などを行っている場合がある。これは「署所在地」と呼ばれ交番の一つとみなされる。但し、都道府県警察や警察署によっては署所在地がない場合もある。
警視庁管轄下の場合は殆どの地域に警察署が設置されている為、幹部交番は殆ど見られない。しかし地方では近年人口の増加してきた地域の普通の交番を幹部交番へ格上げすることもある。また、人口減少による警察署の統廃合によって幹部交番へ格下げになることもある。
通常は2〜3人一組で24時間交代勤務である(仮泊設備もある。パトロールや事件処理以外での外出はやたらに出来ないので食事は出前を頼むことが多い)。
歴史警視庁の交番(派出所)前に立つ警察官(1938年(昭和13年))
1874年、東京で誕生した制度。警察内の隠語では「PB」(ぴーびー。Police Boxの略。)と呼ばれ、警察官同士の会話や警察無線での通話などで使われる。近年はアメリカやシンガポールにも交番制度が輸出されており、日本以外でも「コウバン」で通用する(ワイキキにはホノルル市警の「Waikiki Beach koban」がある)。中華人民共和国にも交番が新設されており、派出所と呼ぶ。ただ、中国上海市公安局の交番は概ね日本のそれより規模が大きく、アメリカの警察署(または分署)の規模である。
かつては「派出所」が正式名称であったが、1994年から正式に交番と呼ばれるようになった。なお、現在も警備派出所として派出所という名称の施設は存在するが、通常の交番とは異なり、要警備諸所(各種公邸など)における警察官の詰め所的な存在である。他には警備派出所の名称が使用されている施設としては、各地空港に空港警備派出所がある。所長の階級は警部か警視で、昇任直後に就任する傾向が強い。最近の傾向としては、市町村合併の影響で警察署統廃合が全国で行なわれており、幹部交番が増加しつつある。幹部交番は廃止された警察署庁舎を使用している。
交番と駐在所には、都道府県公安委員会の規則などにより管轄区域が割り当てられており、交番の勤務員は通常はその範囲内の治安維持にあたる。ただし、本署の指示があったときや緊急の場合には管轄区域にかかわらず出動する。また、交番の勤務員は、例えばパトロールカーによるパトロール、留置管理、被疑者の押送、重大な事件の捜査など警察署の他の部署の職務の応援に回ることもある。これを「補勤」(ほきん)という。
市街地の各所に警察官の詰め所を設けることで、周辺地域の治安の維持と住民の利便を図ろうというものである。交替で番をするところであるためこのように呼ばれる。日本の治安が良好な要因のひとつは全国の交番にあるのではないかと他の国からの注目は高い。
原則として、担当警察官の交代勤務により、警察官が24時間常駐している。しかし、警察官が減少しているため、一定時間のみ警察官が滞在する交番や、警察官を配置せずにテレビ電話を置いただけの無人交番も運用されている。この様な問題を抱えている交番を「空き交番」ということがある(後述)。このことで、暴漢から交番に逃れたものの無人で、結局暴行を受けた、などの事件(1985年5月、横浜市南区で、介抱泥棒を取り押さえた大学生コンビが無人の交番で返り討ちに遭い、刺されて1人が死亡した「平野さん事件」、別名「勇気ある大学生殺傷事件」は有名 亡くなった学生は警察協力章と内閣総理大臣顕彰を受賞した)も発生しており、今後の課題となっている。
交番は、地域課のパトロール担当の警察官が常駐するところであるだけでなく、緊急事態のときには警察官の出動依頼も可能である。110番通報よりも最寄の交番に電話をかける方が警察官の現場到着が早い場合もある(電話を受けた交番では制服警察官が黒バイや自転車で飛んで行く。都道府県により公衆回線から直接かけることができたりできなかったりする)。その他、管轄地域内で起こった事件、事故などの報告などが可能である。また、交番には付近の地図が掲示されているほか、日常的に管轄区域のパトロールを行う警察官は近所の地理に詳しい場合が多いため、交番で道を尋ねる風景はよく見られる(警察内部では「地理案内」と呼ぶ)。また、交通量の多い交差点に面して設置されている交番では、交通の監視の機能をもたせ、スピーカーを通して注意を促したりする場合もある。
この他、交番の職務の中に「巡回連絡」がある。