亜寒帯気候(あかんたいきこう)は、ケッペンの気候区分における気候区のひとつで、冷帯に属する。元々ケッペンの気候区分には無かった気候区で、トレワーサが後になって修正した気候区分において考え出された気候区である。記号はDc(Dfc,Dwc,Dscを含む)およびDd(Dfd,Dwd,Dsdを含む)。針葉樹林気候と呼ぶこともある。亜寒帯は冷帯の別名であり、亜寒帯気候とは異なる。寒帯(特にツンドラ)と共通点の多い気候というニュアンスから、亜寒帯気候と呼ぶことがあり、植生を考慮して針葉樹林気候、またはタイガ気候と呼ぶほうが適切ともいえる。
目次
1 この気候のあらまし
2 この気候の成立条件
3 分布
3.1 分布地域
3.2 主な分布都市
4 気候の特徴
5 土壌と植生の特徴
6 産業の特徴・その他
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この気候のあらまし
夏の期間が短く気温もあまり上がらない。冬は長くかなり寒冷で、特に真冬の気温は非常に低い。気温の年較差はいちじるしく大きい。
タイガなどの針葉樹林が広がる。
この気候の成立条件
最寒月平均気温が-3℃未満。
最暖月平均気温が10℃以上22℃未満 かつ 月平均気温10℃以上の月が3ヶ月以下。
年平均降水量が乾燥限界以上。
上記は最低条件で、さらに以下の条件によって詳細に区分される。
最寒月平均気温が-38℃以上-3℃未満 - Dc
Dwc : 最多雨月が夏にあり、10×最少雨月降水量<最多月雨降水量
Dsc : 最多雨月が冬にあり、3×最少雨月降水量<最多月雨降水量 かつ 最少雨月降水量が30mm未満
Dfc : 上記のwとsのどちらでもない
最寒月平均気温が-38℃未満 - Dd
Dwd : 最多雨月が夏にあり、10×最少雨月降水量<最多月雨降水量
Dsd : 最多雨月が冬にあり、3×最少雨月降水量<最多月雨降水量 かつ 最少雨月降水量が30mm未満
Dfd : 上記のwとsのどちらでもない
分布地域
モンゴル北部
中国東北部の高地
チベット高原、パミール高原、天山山脈の高地
ロシア北部からスカンジナビア半島の大部分<ただし、東シベリア一部では、南側まで分布>および、ロシア東部の沿岸部(主にオホーツク海沿岸)、サハリンにかけて(いずれも、北極海沿岸部や高地を除く)
アルプス山脈、カフカス山脈の高地
アメリカロッキー山脈の高地
(北極海沿岸や高地を除く)カナダ北部からアラスカの大部分<ただし、カナダ東部では、南側まで分布しているところがある>
南半球には分布していない。
主な分布都市
アンカレジ(アメリカ・アラスカ州)
ホワイトホース (ユーコン準州)(カナダ)
イエローナイフ(カナダ・ノースウエスト準州)
ムースニー(カナダ・オンタリオ州)
ダボス(スイス)
サンモリッツ(スイス)
オウル(フィンランド)
キルナ(スウェーデン)
アルハンゲリスク(ロシア)
イルクーツク(ロシア)