二大政党制(にだいせいとうせい、two‐party system)とは政党制の一つで、大きく二つの政党が中心となって互いに政策を展開しながら政治が行われていく政治体制。
目次
1 概説
2 主な国家
2.1 サルトーリによる指摘
2.2 現在の主流となっている区分
3 保守2大政党制
4 関連項目
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古典的な政治学では、この政党制度が理想的だと考えられた。以下の条件を満たしている状態を指す。
議席のある政党の数は2。
議席のある政党の数は3以上で、そのうち2党のどちらかが政権を担うが、常に政権から排除されている政党が支持率、得票、議席などが少なすぎて、政治的な交渉能力を持たない。
議席のある政党の数は3以上で、そのうち2陣営で政権を争っており、連立の組換えがない。
英国や米国等のアングロサクソン諸国で一般的な政治体制で、政権交代が明確で政策論争が国民にわかりやすいという利点がある。また、中間層の有権者の支持を得る為に二つの政党の政策が似たものとなる。ジョヴァンニ・サルトーリにとっての良い政治とは、イデオロギーの差異が小さいことを指すので、二つの政党の政策が似たものであるということは利点である。
しかし、アーレンド・レイプハルトの合意形成型民主主義の考え方に立てば、二大政党制を基盤とする多数決型民主主義においては、多党制を基盤とする合意形成型民主主義より、少数意見の代表性が相対的に低いとされる。
また、2大政党のイデオロギーの差異が大きい場合には、2党ともに政治的主張の実現のために自党による政権獲得を望んで2党間の政治的妥協を拒絶したり政権交代のたびに政策が大幅に変わるなど、却って政治の不安定化を招くという指摘もある。
日本も近年は自民党および民主党によって、これに近い体制に成りつつあると言う見方が多いが、未だ大政党同士の政権交代が行われずに自民党による一党優位政党制が続いていることなどから、否定的な意見もある。
一般的に小選挙区制を導入すると二大政党制になりやすい。ただし、いくつかの事例では、必ずしもその通りにはなっていない。
三つ以上の政党が有意な議席等を有している場合には、多党制といい、政党間のイデオロギーの差異によって穏健な多党制と分極的多党制とに分けられる。
二大政党制は、イギリスおよびイギリスから独立した国家(いわゆる「アングロ・サクソン系」)に良く見られる形態である。
英国 - 保守党と労働党ただし近年では、下院第三党の自由民主党やスコットランド国民党等の地域政党の勢力も拡大してきている。
アメリカ合衆国 - 共和党と民主党あまり知られていないが、この二大政党の他にもアメリカ共産党など少数政党は存在する。しかし、歴史的経緯から大統領選挙や連邦議会の選挙で共和・民主の二大政党以外の候補が当選することはほとんどない。とはいえ、最近では大統領選挙などで第3政党の存在も増してきている。
カナダ - 自由党とカナダ保守党(←進歩保守党)第三党として「新民主党」・「ブロック・ケベコワ」等が存在するため、カナダが二大政党制であるかということについては、異論もある。一般的には、進歩保守党が1990年代初頭に壊滅状態となり(下院の議席が169→2)、その後も党勢が退潮したことと地域政党の台頭によって、カナダは二大政党から離脱しつつあるとの見解が有力となったが、21世紀に入って保守勢力が再結集したカナダ保守党が2006年に政権を獲得したことで、二大政党制に復帰しつつあるとの見解が有力となってきた。
オーストラリア - 保守連合と労働党保守連合は、自由党とオーストラリア国民党とで構成されているが、完全な選挙協力と連立協定が永続すると予測されているので、二大政党制として扱われる。
ニュージーランド - ニュージーランド国民党と労働党1993年に小選挙区比例代表連用制に選挙制度が変更されたことに伴って多党化し、二大政党制のカテゴリーから脱落した。
現在の主流となっている区分
先進国
イギリス
アメリカ
オーストラリア
カナダ
ギリシャ(新民主主義党と全ギリシャ社会主義運動。