主食
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主食(しゅしょく)とは、食事の中心として主要なエネルギー供給源になる食物のこと。コムギオオムギトウモロコシなどの穀物ジャガイモサツマイモタロイモキャッサバなどの芋類が主食として食べられる。
目次

1 概要

2 主食と農業・農政

3 各国の主食

4 関連項目

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概要

主食は、その地域に生活する人々が活動に必要なエネルギーを取るために食べているものだが、どのような作物が主食として選ばれるかは、それぞれの国や地方の食文化によるところが大きい。基本的には、日々一定量の供給が必要な好気呼吸の材料となるものが、食事成分としては量的に重要である。

これは炭水化物、特にデンプン質として取り入れる例が多く、デンプンを主体とした種子(穀物)や根菜など、あるいはその加工品である例が多い。また、全般的に主食には淡白でかすかに甘みのある味の食物が用いられることが多い。その一方では、マメ類を主食としている地域は殊のほか少なく、「主に食べられている作物」ではあっても、主食として呼び得るかが微妙な傾向も見られる。

ただ、栄養学的な見地から見て、そのいずれもが語義どおりに「主食」たりえるかについては、議論の余地がある。たとえば、エスキモーなど狩猟民族ではが主食と見なされているが、日本や欧米諸国で通常行われる調理方法で食べているわけではない。彼等は古来より肉や魚をもっぱら生食する習慣があるため、人間の生命維持のために必要不可欠な栄養素の不足が生じないよう、その経験から巧みに回避してきた。

欧米においては、主食という概念があまり存在しないが、現在のような食生活は100年程度の歴史しかない。実際には数百年に渡って小麦・ライ麦・大麦などを主要なエネルギー供給源にしてきた歴史がある。欧米においても一般庶民は、長年にわたってパンスープのみで毎日の食事をまかなっていたことが知られている。本稿では、これらの国の状況を説明するにあたり、主要なエネルギー源を賄う食物を指す語として「主食」の語を用いる。

日本では酒席や焼き肉料理店などでは、終盤に主食となる料理を別に食べることが一般的である。ほぼ満腹になっていても、主食が出ないと「食事」とならないと考える人が多い事を示している。これは韓国などの近隣諸国にも見られる。


主食と農業・農政

主食は、活動エネルギーを得る上で主要な役割を果たしている。このため農業の分野ではこういった作物は集中的に栽培され、またこれら主食は年間を通して同じ物が求められることから、雨季/乾季や春夏秋冬など季節の別なく栽培できるものか、または乾燥させることで長期間保存できるものが求められる傾向が見られる。

ただ単一の農作物に対する依存度が増大すると、その作物に固有の病気が発生し易くなる連作障害といった問題もあり、歴史に見るところではジャガイモ飢饉のように大勢の犠牲者を出した例もあれば、天候不順で主食作物の栽培に支障が出た際に社会的混乱が発生する傾向もある(→飢饉)。近年に於いても日本で1993年に発生した「米騒動」のように、他の米生産国市場を巻き込んだ問題に発展したケースもある。こういった主食作物は穀倉地帯といった農業生産地域に集中する傾向もあり、こと単一作物でもあることから、ある特定の原因により一律に問題を被り易い。

また日本人米飯に強い愛着心を持つことにも絡むが、主食作物の栽培を手厚く保護した政策を行っていた場合には、これに絡む国際問題に発展した例も見られる(→食糧管理制度)。


各国の主食

日本: 伝統的に、多くの家庭で炊きあげた白米が主食となっている。パンやを米と併用して主食とすることもよくある。米は基本的にジャポニカ米の白米であって、現在では玄米雑穀の入った米飯を日常的に食べる人は比較的少ないが、給食病院食などでは栄養学的な見地から麦飯が出される場合がしばしばある。芋類については現代では通常主食にはなっていない(北海道では新じゃがの収穫時期にこれを主食とし、バターやいかの塩辛めふんなどのおかずとともに食べることがある)。一般的に日本食には主食が付くが、近年ダイエットなどを理由に主食のないおかずのみの食事をとる人もいる。日本の副食は、米飯と相性が良くなるよう味付けされている場合が多い。日本人の米食に対する思い入れはレーション(行軍用携帯食料)でも発揮され、戦闘糧食 I型II型は世界的にも珍しい米飯を主体としたメニュー構成であるが、国際的にも美味しいという評価がある。


大韓民国・朝鮮民主主義人民共和国:韓国と北朝鮮は元々同じ民族、同じ国家なのでここでは同一視するものとする。

韓国(北朝鮮)では主食は日本と同様、米(ジャポニカ米)である。現在は白米が食されるが、朝鮮半島が政治的に不安定な玄米や雑穀の入った米を食べていた時期もあった。 韓国の料理にはビビンパやクッパなど米を他の食材と混ぜ食べるものも多く、かかせないものである。 一方北朝鮮は、現在の食糧難から主食は米であるが食べられない国民が多いものと思われる。




中国:米が主食であるが、日本・韓国と違い、重要視されるものではない。数十年前までは、華北・東北地方では小麦粉で作った饅頭が主食になる事が多かったし、米は白米であっても副食の一種としてとらえられており、その名残から、中華料理においての米は少量であることが多く、また主食がない場合もある。米は日本・韓国のように炊いて食べることもあるが、炒めたり、粥にして食べることも多い。ジャポニカ米、インディカ米両方食され地域によって異なる。麺も同様に主食であり、日常的に食べられている。


アメリカカナダフランス等:様々な人種が混在する米国において、平均的な家庭料理の基準を定めることは難しいが、ヨーロッパがルーツの人々が 約70 % を占めるため、パンである場合が多いとされる。ヨーロッパのスーパーには、日本とは比べ物にならないほど、パンの種類が充実している。また、ステーキなどの肉類料理には、主食がない場合も多い。


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
担当:Smilegreen