不審船(ふしんせん)とは、一般には不審な行動をする船舶全般を指す言葉。日本では日本近海でたびたび目撃されている朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)の工作船との疑いのある船舶を指すことが多い。海上保安庁では1963年(昭和38年)に最初の不審船を公式確認して以来、2003年までに20件21隻の不審船を確認している。北朝鮮の工作船は、麻薬の密輸や日本人拉致に関与した嫌疑が濃厚である。日本の暴力団との関係も指摘されている。
目次
1 不審船の特徴
2 主な不審船(工作船)事件
2.1 能登半島沖不審船事件
2.2 九州南西海域工作船事件
2.3 その他の事件
3 関連項目
4 参考文献
4.1 書籍
4.2 DVD
5 外部リンク
//
北朝鮮の工作船と見られる不審船には以下の特徴がある。
日本や中国の漁船に偽装している。
無線装備の充実をうかがわせる多数のアンテナの装備。
船首が通常漁船には見られない鋭い形状。
船内に小型漁船のように偽装した上陸用の小型艇を搭載し、船尾にその出し入れ用のハッチがある。危険な韓国への侵入任務の場合は代わりに「半潜水艇」という特殊艇を搭載する。
突撃銃や機関銃、対戦車火器、対空ミサイルなどで武装している。
ロシア製・アメリカ製・スウェーデン製の強力なエンジンを4基搭載しており、同型の漁船と比べて10倍の馬力を持つ。これにより軍艦と同等以上の高速航行(32ノット)が可能。
詳細は能登半島沖不審船事件を参照
日本海の能登半島沖に北朝鮮の工作船と見られる船舶が出没し、これを海上保安庁、海上自衛隊が追跡した事件。海上自衛隊に事実上の実戦命令(治安出動)である海上警備行動が、初めて発令された。結果的に工作船は取り逃がしたものの、この事件は世論や政策に大きな影響を与え、後の海上自衛隊特別警備隊や護衛艦付き立入検査隊の編成、海上保安庁の巡視船整備のきっかけとなった。
詳細は九州南西海域工作船事件を参照
九州南西沖の東シナ海に北朝鮮の工作船が出没し、これを海上保安庁、海上自衛隊が追跡した事件。工作船と海上保安庁の巡視船が銃撃戦になり、巡視船が被弾して海上保安官3名が負傷した。なお、工作船は自爆し乗員もろとも沈没。のちに日本政府の手によって揚収され、調査が行われた。
その他の事件
加賀市沖不審船事件(1971年7月31日)
日向灘不審船事件(1985年4月25日-27日)
日本海中部海域不審船事件(2002年9月4日-9月5日)
美浜事件(1990年10月28日):福井県三方郡美浜町の海岸に上陸用小型艇が漂着した事件(詳細は外部リンクを参照)
等。
関連項目
海上警備行動
北朝鮮による日本人拉致問題
拉致
工作員
領海侵犯
漢級原子力潜水艦領海侵犯事件
ベレンコ中尉亡命事件
玄界灘海難事故
能登半島沖不審船事件
九州南西海域工作船事件
対日有害活動
ズ・ダン号事件