万年筆(まんねんひつ)は、ペン軸の内部に保持したインクが毛細管現象により溝の入ったペン芯を通じてペン先に持続的に供給されるような構造をもった携帯用筆記具の一種。インクの保持には、インクカートリッジを用いたもの、各種の方法でインクを吸入するものなどがある。
目次
1 万年筆の歴史
1.1 万年筆の開発史
1.2 万年筆の文化史
2 筆記具としての特徴
3 構造
3.1 ペン先
3.1.1 ペン先の素材
3.1.2 ペン先の形状
3.2 ペン芯
3.3 本体(軸胴部)
3.4 キャップ
4 インクの補充方式
4.1 吸入式
4.2 コンバーター(吸入器)式
4.3 カートリッジ式
4.4 インク止め式
5 万年筆のインク
5.1 インクの種類と組成
5.2 インクの供給形態
6 使用方法
6.1 インクの充填
6.1.1 カートリッジインク式万年筆の場合
6.1.2 コンバーター(吸入器式)の場合
6.1.3 ビン入りのインクを補充する場合
6.2 筆記法
6.3 メンテナンス
7 トピックス
8 メーカー
8.1 日本
8.2 英国
8.3 ドイツ
8.4 フランス
8.5 アメリカ
8.6 イタリア
8.7 その他
9 関連項目
10 脚注
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1809年、イギリスのフレデリック・バーソロミュー・フォルシュが、ペン軸にインクを貯蔵するペンを発明し、特許を取得したのが最初。同年、イギリスのジョセフ・ブラマも同様の特許を取得しており、この頃から「fountain pen」(英語で泉のペンの意)と呼ばれるようになった。
1883年、アメリカの保険外交員ルイス・エドソン・ウォーターマンが毛細管現象を応用した万年筆を発明[1]。現在の万年筆の基礎となった。
日本では江戸時代以前「御懐中筆」の名で万年筆の前身らしきものが既に発明されていたという。万年筆が日本に入ってきたのは、1884年、横浜のバンダイン商会が輸入したのが始まり。東京日本橋の丸善などで販売された。当時は「針先泉筆」と呼ばれており、「萬年筆」と命名したのは、1884年に日本初の国産万年筆を模作した大野徳三郎と言われている。なお、丸善の当時の販売担当の金沢万吉の名にちなみ、「万さんの筆=“万年筆”」と名付けられたという説もある。 ただし仮説である為実際の名前の由来は解かっていない。[要出典]
カートリッジ式の万年筆を発明したのは、阪田製作所(後のセーラー万年筆)の阪田久五郎と言われている。阪田は1954年にカートリッジ式万年筆の特許を取得しているが、同社が実際にカートリッジ式万年筆を初めて発売したのは1958年のことであり、1957年にカートリッジ式万年筆(オネスト60)を発売したプラチナ萬年筆に遅れをとっている。
戦前には日本の万年筆製造は盛んで、1940年には世界生産量の半数を日本で生産していた。
万年筆はペンとともに1960年代頃まで、手紙やはがき、公文書など改ざん不能[2]な文書を書くための筆記具として主流であったが、徐々にボールペンに取って代わられ、1970年代に公文書へのボールペンの使用が可能になり、また書き味に癖がなく安価な低筆圧筆記具である水性ボールペンが開発されたことにより、万年筆は事務用・実用筆記具としてはあまり利用されなくなっている。