一級水系(いっきゅうすいけい)とは、河川法に定められた日本の水系の区分により、国土交通大臣が国土保全上または国民経済上特に重要として指定した水系である。「河川法第四条第一項の水系を指定する政令」に基づき、全国で109水系が指定されている。
このような区分法は1964年の河川法で導入された考え方で、大河川においても本流と支流で行政管轄を分けることなく、治水と利水を水系ごとに一貫管理するためのものである。複数の都道府県を流れる水系の多くは一級水系に指定されている。
一級水系に属する河川は原則として一級河川に指定され、国土交通大臣(国土交通省河川局)が管理する(ただし、一部の区間については都道府県知事に管理を委任)。都市部や源流部の小河川などでは、市町村長が管理する準用河川に指定されたり、河川法の適用を受けない普通河川として扱われたりすることもある。
一級河川の数は1万3989にのぼり、二級水系 (2723) に属する二級河川の総数 (7084) より多い(2003年4月20日現在)。他県から孤立した沖縄県には一級水系が存在しない一方、海に面していない栃木県、群馬県、山梨県、長野県、岐阜県、滋賀県、奈良県の河川は全て一級水系に属する。ただし、山梨県の西湖、本栖湖、精進湖は二級河川となっている。
2008年5月14日、冬柴鐵三国土交通大臣は増田寛也地方分権改革担当大臣との会談の中で、一つの都道府県内で完結する一級河川(53水系)の管理権限を、原則として都道府県に移管することを表明した ⇒[1]。例外として、流路延長の長い石狩川や急流の常願寺川など、都道府県では管理が困難な水系では移管は実施しない方針である。
目次
1 一級水系一覧
1.1 北海道開発局管轄
1.2 東北地方整備局管轄
1.3 関東地方整備局管轄
1.4 北陸地方整備局管轄
1.5 中部地方整備局管轄
1.6 近畿地方整備局管轄
1.7 中国地方整備局管轄
1.8 四国地方整備局管轄
1.9 九州地方整備局管轄
2 関連項目
3 外部リンク
4 参考文献
//
一級水系一覧
単位 - 流路延長は km、流域面積は km?、流域内人口は人、年平均流量は m?/s、BODは ppm。
ダムは河川法における基準(堤高15m)以上の既設・未設ダム数。管理主体は不問。カッコ内は本川のダム数。
取水堰の堤高15m未満の水力発電所はダムとは見なさないため、常にダム数が水力発電所数を上回るとは限らない。
水系名流路延長流域面積流域内人口支川数年平均流量BODダム数水力発電所数
天塩川2565,59094,000160134.520.714(2)3
渚滑川841,24028,0002529.331.002
湧別川871,48036,0001732.451.71(0)3
常呂川1201,930142,0005722.642.62(1)0
網走川1151,38094,0002514.022.51(0)2
留萌川4427028,0001311.841.53(0)0
石狩川26814,3302,500,000464133.181.183(1)34
尻別川1261,64038,0004068.410.43(0)7
後志利別川8072016,0002923.690.52(1)8
鵡川1351,27013,0002038.540.62(0)1
沙流川1041,35013,0002848.240.64(2)4
釧路川1542,510177,0003826.321.700
十勝川1569,010340,00020985.361.714(3)16
水系名支流流路延長流域面積流域自治体流域内人口支川数年平均流量BODダム数水力発電所数
岩木川支流1022,540青森県482,4009776.071.621(2)5
高瀬川支流64867青森県80,3722350.100.93(1)0
馬淵川支流1422,050岩手県、青森県188,0003047.621.16(0)5
北上川支流24910,150岩手県、宮城県1,389,000302318.421.153(1)33
鳴瀬川支流891,130宮城県190,0006126.491.313(1)3
名取川支流55939宮城県1,125,5893017.321.19(0)7
阿武隈川支流2395,400宮城県、福島県1,380,00019752.221.919(2)25