一眼レフカメラ(いちがんレフカメラ)とは、単一のレンズを用いて、実際に撮影されるイメージをファインダーで確認することができるカメラ(camera)をいう。ドイツ語のシュピーゲル・レフレックス( ⇒Spiegelreflex:鏡の反射)という言葉が表現する通り、反射鏡を使ってファインダー(スクリーン)に結像させる機構が特徴である。
目次
1 概要
2 歴史
2.1 黎明期
2.2 一眼レフカメラの確立
2.3 ロールフィルムを用いた一眼レフカメラ
2.4 正立正像のアイレベルファインダーを持つ一眼レフカメラ
2.5 戦後日本における一眼レフカメラの発展と隆盛
2.5.1 欠点の克服、クイックリターンと自動絞り
2.5.2 プロ用一眼レフ、ニコンとキヤノン
2.5.3 小型軽量化
2.5.4 電子化、TTL露出計と自動露出とオートフォーカス
2.5.5 デジタル時代
3 一眼レフカメラを製造している、または製造したことのある主なメーカー
4 関連項目
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レンズとフィルム(あるいはCCDイメージセンサなどの固体撮像素子)の間に鏡を置き、フレーミングやピント調整は鏡に反射させた光をファインダー用スクリーンに投射して行い、露光時に鏡を跳ね上げる、あるいはハーフミラーを使用してフィルムや撮像素子に光を当てるという構造を持つ。多くの機種で反射鏡による像逆転を避けるためにペンタプリズムが使われている。撮影用とファインダー用の光学系が共用され一系統であるため「一眼」、そして鏡によって光路を折り曲げるので「レフレックス」という。英語ではSingle Lens Reflex、略してSLRと呼ばれる。
2007年現在、高級カメラの主流となっている形式である。異なる構造を持つカメラに二眼レフカメラやレンジファインダー・カメラがある。
利点としては、ファインダー(およびファインダー用スクリーン)を変えずに撮影用レンズの交換ができ、パララックス(視差)の発生がなく、実写像に非常に近い像を見ながらフレーミングが可能なことである。
欠点としてはミラーなどの内部反射機構の分だけ本体が大きくなること、ミラーが上下動作する空間が必要となり、特に広角レンズなどバックフォーカスが短いレンズに使用制限が発生すること、原理上撮影される瞬間はファインダーから像が消失し確認ができないこと、などである。また、ミラーの動作に伴うショックや騒音も大きくなりがちである。
これらの特徴のため、初期の一眼レフカメラは接写用、望遠用として開発された。
現在ファインダーに正像を結ばせるためのペンタプリズム(廉価機種ではペンタミラー)が装着されていることが多いが、黎明期にはプリズムを持たないウエストレベルファインダーが主流で、現在でもニコンFシリーズなどにオプションとして用意されている。
一眼レフカメラのうち、デジタル一眼レフカメラは略して「デジイチ」や「デジタル一眼」とも呼ばれる。前者はペンタックスで公式に使用されている。
一眼レフカメラの光学機構の源流は、カメラの前身であるカメラ・オブスクラの時代にさかのぼる。カメラ・オブスクラの中には、光路の途中に反射鏡を設置し、レンズの光学軸にたいして90度の方向に、像を結ばせるようになっていたものがあるのである。
ダゲレオタイプの発明以降のカメラの歴史に限ってみると、一眼レフカメラの最初期のもののひとつは1861年にトーマス・サットンによって考案された物だと考えられる。
それ以前のカメラは像面にフォーカシングスクリーン(ピントグラス)を取り付けてレンズの操作を行った後、その場所にスクリーンと交換する形で感光材料を設置するものであった。
サットンは光路上に可動式の鏡を取り付けカメラボディ上面のスクリーンに像を結ばせるという工夫をした。この機構によって写真を写す直前まで像を見つづけることができるようになった。
初の実用一眼レフカメラとされているのは、カルビン・レイ・スミス社から1885年に発売された「パテント・モノキュラー・デュプレックス」である。