界 :動物界 ⇒Animalia
門 :脊索動物門 ⇒Chordata
亜門 :脊椎動物亜門 ⇒Vertebrata
綱 :爬虫綱 ⇒Reptilia
目 :ワニ目 ⇒Crocodilia
亜目
スフェノスクス亜目
⇒Sphenosuchia(絶滅)
原鰐亜目 ⇒Protosuchia(絶滅)
中鰐亜目 ⇒Mesosuchia(絶滅)
セベコスクス亜目
⇒Sebecosuchia(絶滅)
タラットスクス亜目
⇒Thalattosuchia(絶滅)
正鰐亜目 ⇒Eusuchia
科
正鰐亜目
アリゲーター科 ⇒Alligatoridae
クロコダイル科 ⇒Crocodylidae
ガビアル科 ⇒Gavialidae
ワニ(鰐)は、脊索動物門・脊椎動物亜門・爬虫綱ワニ目に属する動物の総称。
熱帯から亜熱帯にかけて23種が分布し、河川、湖沼、海岸などに生息する。水場からあまりはなれることはない。長い吻と扁平な長い尾を持つ。背面は角質化した丈夫な鱗で覆われており、目と鼻孔のみが水面上に露出するような配置になっている。イリエワニでは全長6メートルに達する記録もあるが、キュビエムカシカイマン、ニシアフリカコビトワニなどの小型種では、1.5メートルほどで成熟する。現生の動物群の中で鳥類とは最も近縁な間柄で共に主竜類に属する。なお、同じ主竜類中に恐竜が分類されている。
目次
1 生態
2 文化
2.1 神話、伝承
2.2 利用
3 下位分類
4 参考文献
5 脚注
6 関連項目
7 外部リンク
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おもに魚類、甲殻類、貝類といった水生生物や、水場に現れた爬虫類、哺乳類などを捕食する。水中では四肢を体側に密着させて、体を大きく波打たせ、尾を左右に振り、すばやく泳ぐ。水面に浮かび、岸辺に近づく動物を待ち構えていることが多い。尾の力を利用して水面上に飛び上がることもできる。陸上では鈍重なイメージがあるが、短距離ならば意外なほどの高速で移動できる。陸上で日光浴をしているときは、口を大きく開けていることが多いが、これは体温調節のためである。アフリカのワニチドリという鳥は、ナイルワニの口の中の餌の残りをついばみ、ワニの口の掃除をしているとされ、共生の例として取り上げられることもあるが、実際には積極的についばむ行動はほとんど観察されなかったという報告もあり、懐疑的な意見もある。
繁殖期のオスはメスを誘うために大きな鳴き声を上げ、幼体は危険を感じると独特の鳴き声でメスを呼ぶなど、個体間のコミュニケーションが発達しており、爬虫類の中でもっとも社会性があるといわれている。メスは産卵のために巣を作り、卵が孵化するまで保護したり、孵化直後の幼体を保護する種類もある。またオスはペニスを持つ。
強力な免疫機構を持ち、不潔な泥水の中で手足を失うような大きな傷を受けても、重篤な感染症はほとんど発生しない。1998年にワニの血液中のいくつかの抗体がペニシリンに耐性をもってしまった黄色ブドウ球菌などを殺菌することが報告され、ワニの血清はHIV(エイズウイルス)を無力化する能力をもつことも明らかにされている。
水温によって性別が決定されるという特徴を持っている。地球温暖化の影響で性別のバランスが崩れることが懸念されている。
ワニの生息する地方では、水泳中の人間が襲われることもあり、ワニは邪悪な動物、魔性の動物とされていることが多い。一方で、ワニを神聖視することもまたよく見られ、世界中にワニの姿をした神がいる。古代エジプトでは、ワニは豊穣や、ナイル川そのものを象徴し、テーベではワニの頭部を持つセベク神の信仰が盛んであった。神殿ではワニが飼育され、神官が餌を与え、多数のワニのミイラが作られた。インドにもワニを神聖な生き物として飼う寺院がある。日本の、船の守護神である海神の金毘羅さんも、サンスクリット語でワニを意味するクンビーラに由来するという。中国の伝説上の動物、竜のイメージの原型は、絶滅したマチカネワニではないかという説[1]もある。また、パプアニューギニア、インドネシア、カメルーンなど世界各地に、ワニを自分の氏族のトーテム(祖霊)として祀る人々がいる。