ロールス・ロイス (Rolls-Royce) は、イギリスの高級乗用車および航空用エンジンメーカーの社名およびブランド名である。名称は、創業当時の出資者チャールズ・スチュアート・ロールズと技術者のフレデリック・ヘンリー・ロイスにちなむ。
注: 正確な英語の発音ではロールズ・ロイスだが、本記事中では日本において一般的に用いられるロールス・ロイスと記す。
目次
1 概要
2 歴史
2.1 創業者たち
2.1.1 ロールス
2.1.2 ロイス
2.2 ロールス・ロイス成立
2.3 発展
2.3.1 シルヴァーゴースト
2.3.2 第二次世界大戦までの発展
2.4 第二次世界大戦後
2.5 近年の動向
3 車種一覧
3.1 現行車種
3.2 戦後車種
3.3 戦前車種
4 日本での販売
5 航空用エンジン部門
5.1 マーリンとグリフォン
5.2 ジェットエンジン
6 その他
6.1 ロールス・ロイスの秘密
6.2 スピリッツ・オブ・エクスタシー
6.3 ヘンリー・ロイスの言葉
7 関連項目
8 参考文献
9 外部リンク
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自動車の分野では世界最高の自動車 (The best car in the world) を自ら名乗り、高級車の代名詞として、世界的に半ば伝説視されるブランドとなっている。1931年には、同じイギリスのスポーツカーメーカーであるベントレーを傘下に置いた。
1973年に自動車部門と航空機部門は別会社となった。さらに1998年、自動車部門はフォルクスワーゲンとBMWの買収を受け、旧工場とベントレーブランドがフォルクスワーゲン系に、ロールス・ロイスブランドはBMW系にそれぞれ分裂した。
チャールズ・スチュアート・ロールズ(Charles Stewart Rolls 1877年?1910年)は、上流階級の家に生まれたスポーツマンで、ケンブリッジ大学在学中から黎明期のモータースポーツに携わった自動車の先覚者であった。
学生時代には自動車速度制限法として悪名高かった「赤旗法」廃止に力を尽くし、イギリスの王立自動車クラブ(RAC)の前身となる自動車クラブの設立にも寄与した。卒業後の1902年には、親友でRAC幹部でもあったクロード・ジョンソン( Claude Goodman Johnson, 1864年 - 1926年)を右腕に、欧州車の輸入代理店C.S.ロールズ社 (C.S.Rolls&Co.) を設立して、自動車の輸入ビジネスを営んでいた(フランス製のパナールとモール、後にはベルギー製のミネルヴァを扱った)。
1900年前後のイギリス車は、欧州大陸諸国(フランスやドイツ)に比して技術的に遅れていた。見るべきものとしてはフレデリック・ランチェスターが開発した先進的な小型車「ランチェスター」が存在したが、これは複雑な設計の自動車で、広く普及するだけの普遍性を欠いていた。
当時のイギリスの自動車市場をリードしたのはフランス車であった。ロールズも大型のフランス車に乗ってレースに出場しており、彼が1903年にダブリンで149km/h(93マイル/h)の世界速度記録を達成した車は、自ら輸入したモールであった。
ロールズとジョンソンは、イギリス人として、欧州大陸の水準に比肩しうるイギリス車が存在しないことを常々残念に思っていた。