ロシア正教会(モスクワ総主教庁)
画像中央はコローメンスコエの、カザンの生神女聖堂とペレードヌイェ門(宮殿正門)。左に見える八角尖塔は主の昇天教会の尖塔。コローメンスコエの主の昇天教会は世界遺産。カザンの生神女聖堂にみられるように、ロシア正教会の聖堂は玉ネギに似た屋根(クーポル)を持つものが多いが、主の昇天教会のように違う形状の屋根を持つものもある。
創設者使徒アンドレイと、キエフのウラジミル1世
独立教会の宣言1448年
独立教会・
総主教庁の承認1589年(コンスタンディヌーポリ総主教庁を含めた4つの総主教庁により)
現在の首座総主教アレクシイ2世
総主教庁所在地モスクワ(ロシア)
主な管轄ロシア、ウクライナ、ベラルーシ、カザフスタン、ほか旧ソ連邦構成諸国
国外の管轄アメリカ合衆国、カナダ、イギリス、オーストラリア、中国
奉神礼の言語教会スラヴ語
聖歌伝統ロシア聖歌
暦ユリウス暦
概算信徒数90,000,000人
公式ページ ⇒ロシア正教会公式サイト(ロシア語・英語)
トヴェリ州・トルジョーク(Торжо?к)にある復活修道院(女子修道院)。1910年にセルゲイ・プロクジン=ゴルスキーによって撮影されたカラー写真。血の上の救世主教会(サンクトペテルブルク)の夜景(2007年12月27日撮影)
ロシア正教会 (-せいきょうかい、ロシア語 Русская Православная церковь、英語 Russian Orthodox Church)は、正教会に属するキリスト教の教会である。
正教会は一カ国に一つの教会組織を具える事が原則だが(ロシア正教会以外の例としてはギリシャ正教会、ルーマニア正教会、ブルガリア正教会、日本正教会など。もちろん例外もある)、これら各国ごとの正教会が異なる教義を信奉している訳では無い。よって教義や全正教会の性格については正教会の項を参照。
教派名は「正教」「正教会」であり、「ロシア正教」「ロシア正教会」は一地方組織名である。従って「正教を信仰する」「正教に改宗する」といった表現は適切であるが、「ロシア正教を信仰する」「ロシア正教に改宗する」といった表現は誤りである(一組織を信仰するのでもなければ、正教への改宗はロシア正教会だけに有効性が限定される訳でも無いため)。
現在のロシア正教会の指導者はモスクワ総主教(モスクワおよび全ロシアの総主教)。現在の総主教はアレクシイ2世(在位:1990年 - )である。
その管轄はロシア、ベラルーシ、ウクライナ、カザフスタンをはじめとした旧ソ連邦諸国や、海外のロシア正教会系の教区に及んでいる。なお、ウクライナ正教会 (モスクワ総主教庁系)は事実上の自治教会、日本ハリストス正教会は自治教会となっている。
無神論を標榜する旧ソ連邦から、一貫して弾圧を受け続け甚大な被害を蒙ったロシア正教会であるが、旧ソ連邦崩壊後には復活を遂げ、教勢を増している。
なお、本項では同じく正教会に属する日本ハリストス正教会の訳語を断り無く用いる場合がある。
目次
1 歴史
1.1 キエフからモスクワへの軌跡
1.1.1 ウラジーミル1世の受洗とキエフ府主教座の設立
1.1.2 東西両面からの軍事的脅威と諸公の抗争
1.1.3 キエフ及び全ルーシの府主教座の北東ルーシへの移転
1.1.4 荒野修道院の成立
1.1.5 第二の府主教座設置要求による動揺
1.1.6 14世紀のコンスタンディヌーポリ総主教庁の対応
1.1.7 クリコヴォの戦いと、モスクワ大公国の台頭
1.1.8 フィレンツェ公会議に対する対応
1.2 独立ロシア正教会の成立
1.2.1 モスクワ大公国の拡大
1.2.2 所有派と非所有派の対立