リーグ戦( - せん)とは、スポーツ等の競技団体が主宰する競技・試合またはその競技方式を指す用語。
目次
1 定義
2 各競技のリーグ戦
2.1 野球
2.2 サッカー
2.3 ラグビー
2.4 プロレス
2.5 囲碁
2.6 将棋
3 総当たり戦(グループトーナメント)
3.1 優勝・順位の決定方式
4 脚注
5 関連項目
6 参考サイト
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元来(英語)の「league(リーグ)」は、競技者が参加・結成する団体そのものを意味し、その団体が主宰する競技会を「league match(リーグ戦)」と呼ぶ。したがって「league(リーグ)」を日本語に訳する場合は団体としての「連盟」となるが、日本語での「リーグ」・「リーグ戦」は、英語の場合とは多少異なったニュアンスで使われているので、翻訳する場合は注意が必要になる。
英語でいう league match は、連盟の通常公式戦(regulation match)と公認試合(official match)の総称として、その競技方式を問わず、単に連盟所属チーム間での試合を指すときに用いられる。これらの英語本来の意味は、連盟主宰の試合は総当たり戦・勝ち残り式に関わらず、すべてリーグ戦に含まれる。一方、日本語の用法では、総当たり戦トーナメント方式(Group tournament または Round robin tournament を直訳した場合に相当する。日本語では通常は「総当たり戦」あるいは単に「総当り」と呼ばれる。)によるものをリーグ戦と呼び、勝ち残り式トーナメント方式(knockout tournament の直訳のこと。日本語では通常は「トーナメント戦」あるいは単に「トーナメント」と呼ばれる。)はリーグ戦とは別なものとして表現する場合が多い。また、日本語では、通常公式戦を総当たり戦で行う競技連盟のことを「リーグ」・「連盟」の双方で呼称するが、一方で主催する試合がトーナメント戦が主な競技連盟については、慣例的に殆どの場合は「リーグ」と呼ぶことはなく、「連盟」と呼んで使い分けている。これらは、「リーグ」の解釈・用法に関して、日本語の場合は英語と異なり、「総当たり戦=リーグ戦」・「総当り戦を行う競技運営集団または団体=リーグ」となっている(同様に、日本語では、総当たり戦としての意味の「リーグ戦」の単なる省略形として「リーグ」を用いる場合も多い)ことに因る。
本項では日本語でのリーグ戦の用法として一般的に使われる総当たり戦トーナメント方式について詳述する。
スポーツにおけるリーグ戦は、アメリカの野球に由来すると考えられている。アメリカでは1871年に初のプロ野球リーグ全米プロ野球選手協会(NAPBBP)が発足し、プロチーム同士が総当たりで対戦するリーグ戦が始まった。NAPBBPは1875年に消滅したが、1876年には最初の大リーグとされるナショナル・リーグが創設された。ナショナル・リーグはよく組織化されており、初期のうちから各チーム12試合ずつの総当たり戦(6試合を自本拠で行い、残り6試合を相手の本拠で行うホーム・アンド・アウェー方式)を導入し、勝率によって優勝および順位を決定していた。
1880年代のイングランドでは、サッカーのプロ化が開始し、それに伴い、1888年に最初のプロサッカーリーグであるフットボールリーグが創設された。それまでサッカーにリーグ戦の概念はなく、ノックアウト・トーナメント方式のフットボール協会カップ(FAカップ)の他は有力クラブ同士が単発で行なう試合が行なわれるのみだったが、アメリカのプロ野球リーグに着想を得て、サッカー初のリーグが12クラブにより創設された。各チームとホーム・アンド・アウェー方式により2試合ずつ対戦し全22試合を戦う方式をとっていた。
しかし、引分のない野球(日本の野球には引分が存在するが、野球は本来、引分が存在しないスポーツである)とは異なり、サッカーには引分が存在しており、勝率による優勝・順位決定ができなかった。優勝・順位の決定方式を明確化するため、リーグ開始後の1888年11月の会議で勝利チームに2点、引分は両チームに1点ずつを与える勝ち点方式が提案され、翌年1月、リーグ戦の順位決定方式として導入された。
野球は世界的にあまり広まらなかったが、サッカーは世界的に広く普及したため、勝ち点方式によるリーグ戦が各国に広がっていき、あわせて他のスポーツ競技にも広がっていった。
主なリーグ戦を以下に示す。
リーグ戦が生まれたのは、19世紀後半のアメリカ野球においてであると考えられている。
野球においては、総当り戦で各チームと数試合?数十試合ずつ対戦し、勝数または勝率をもってリーグ勝者を決定する。リーグのチーム数が6チーム程度であれば、各チームとの対戦数は同数となることが多いが、アメリカ大リーグではリーグのチーム数が14 - 16と多いため、対戦試合数がチームごとに異なる。
アメリカの野球リーグは引分を導入しておらず、勝数順位と勝率順位が一致するが、日本の野球リーグでは引分を導入しているため、引分を除外して算出した勝率で順位を決定したり、純粋に勝数のみで順位を決定したりと、順位決定方法が年代・時期や所属リーグにより異なり[1]一定していない。
正規の対戦(レギュラーシーズン)が終了した後に、レギュラーシーズンの勝者同士が対戦し最終的な優勝チームを決めるプレーオフも広く実施されている。プレーオフの実施形態は各国リーグごとに大きく異なる。
各国の野球リーグについては、野球リーグ一覧を参照のこと。
サッカーにおいては、各チームが2回ずつ対戦するホーム・アンド・アウェー方式が広く採用されている。中には1回の総当り戦を前期とし、前期順位に従って上位リーグと下位リーグに分かれた後期リーグ戦を戦うリーグもある(クロアチアなど)。
順位決定に当たっては、伝統的に勝ち点制度が導入されている。サッカーでは、かつて勝利に2点、引分に1点、敗北に0点を与えていたが、勝利へのインセンティブを高めるため、1980年代ごろから勝利3点、引分1点、敗北0点とすることが通例となった。
各国のサッカーリーグについては、サッカーリーグ一覧を参照のこと。
イングランドやフランス、日本などのラグビー競技では、総当たり戦で、勝利4点・引分2点・7点差以内の敗北1点、4トライ以上の獲得1点という勝ち点制度(マッチポイント制)を採用している。