ラテン語
lingua Latina
[li?gwa lati?na]
話される国バチカン市国
地域イタリア半島
話者数母語話者はいない
話者数の順位ランク外
言語系統インド・ヨーロッパ語族
イタリック語派
ラテン語
公的地位
公用語バチカン市国
統制機関カトリック教会
言語コード
ISO 639-1la
ISO 639-2lat
ISO/DIS 639-3
SILLTN
ラテン語(ラテンご、ラテン語:lingua Latina、リングワ・ラティーナ)とは、インド・ヨーロッパ語族のイタリック語派の言語の一つ。ラテン・ファリスク語群。ローマ帝国の公用語として広く普及し、帝国滅亡後も西ヨーロッパを中心に広く使われ、現在でも専門用語・学術用語などに用いられている。
目次
1 概要
2 歴史
2.1 古ラテン語
2.2 古典ラテン語
2.2.1 ラテン文学の黄金期
2.2.2 ラテン文学の白銀期
2.3 俗ラテン語
2.4 中世ラテン語
2.5 近代および現代
3 発音
4 文法
5 表現
5.1 挨拶
5.2 食べ物
6 現代も使われる表現、日本への影響
7 ラテン語由来の記号
8 関連項目
9 参考文献
10 外部リンク
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もともと、 イタリア半島中部のラティウム地方(ローマを中心とした地域、現イタリア・ラツィオ州)においてラテン人により用いられていた言語であったが、ローマ帝国の公用語となったことにより、広大な版図に伝播した。使用された文字は、現行のローマ字から J、U、W を除いた23文字のアルファベットであった。ギリシア語から多くの語彙を取り入れ、学問・思想などの活動にも使用されるようになった。東ローマ帝国においてはやがてギリシア語が優勢になったが、今日の西ヨーロッパに相当する地域においてはローマ帝国滅亡後もローマ・カトリック教会の公用語となり、長らく文語の地位を保った。現在でもバチカン市国の公用語はラテン語である。たとえば典礼は第2バチカン公会議まで、ラテン語で行われていた。今日に至るまで数多くの作曲家が典礼文に曲をつけており、クラシック音楽の中では主要な歌唱言語の1つである。ただし、実際の使用は公文書やミサなどに限られ、日常的に話されているわけではない。また、バチカンで使われるラテン語は、古典式とは異なる変則的なラテン語であることも付け加えておく。
中世においては公式文書や学術関係の書物の多くはラテン語(中世ラテン語、教会ラテン語)で記され、この慣習は現在でも残っている。例えば、生物の学名はラテン語を使用する規則になっているほか、元素の名前もラテン語が殆どである。また法学においても、多くのローマ法の格言や法用語が残っている。19世紀までヨーロッパ各国の大学では学位論文をラテン語で書くことに定められていた。
今日のロマンス諸語(東イタリア語・ルーマニア語、西スペイン語・フランス語・ポルトガル語など)は、ラテン語から派生した言語である。また、ドイツ語・オランダ語・英語などのゲルマン諸語にも文法や語彙の面で多大な影響を与えた。
現代医学においても、解剖学用語は基本的にラテン語である。これは、かつて誰もが自由に造語して使っていた解剖学語彙を、BNA(バーゼル解剖学用語)、PNA(パリ解剖学用語)などで統一した歴史的経緯が関連している。