界:植物界 ⇒Plantae
門:被子植物門 ⇒Magnoliophyta
綱:単子葉植物綱 ⇒Liliopsida
目:ヤシ目 ⇒Arecales
科:ヤシ科 ⇒Arecaceae Schultz-Schultzenstein
属
本文参照
ヤシ(椰子)は、単子葉植物ヤシ科に属する植物の総称である。熱帯地方に多く、独特の樹型で知られている。実用価値の高いものが多く含まれる。
目次
1 特徴
2 利用
2.1 食用等
2.2 薬用等
2.3 建材、工芸材料等
2.4 活性炭
2.5 園芸
2.6 楽器
3 代表的な種
3.1 日本産
3.2 外国産
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ヤシは、単子葉植物ヤシ科に属する植物を広く指して言う呼称である。単子葉植物としては珍しく木本であり、幹は木化して太くなる。大きいものでは30mにも達するが、茎が立ち上がらないものや、草本並みの大きさのものもある。
葉は羽状複葉か掌状に裂け、基部は茎を抱き、鞘が茎を包んだり、繊維を茎にまといつかせる。茎に沿って多数の葉を並べるものもあるが、茎の先端部に輪生状に葉が集まるものが多く、ソテツ類に似た独特の樹型を見せる。
花は小型で、穂になって生じる。花序の基部には包がある。花びらは小型。
熱帯地方を中心に230属、約3500種がある。日本には7種ほどが自生、または自生状態で見られる。しかし、観葉植物として栽培される種が多く、見かける種数ははるかに多い。
古来より、多くの種が、様々な方法で利用されている。
食用等
ココヤシの果実内部にたまった水は飲用になる。ココヤシは果実の内側をココナッツとして食用にする。水分とともに砕いて乳液状にしたものはココナッツミルクと呼ばれる。
ナツメヤシの果実は生食される他、ドライフルーツやジュース、蒸留酒の原料としてさまざまに利用される。
アサイーの果実はジュースやスムージーとして利用される。
サラクの果実は生食される他、砂糖煮などに加工される。
サゴヤシは幹の内部にでんぷんを貯蔵しており、これが食料として利用される。
アブラヤシは、果実から取れる油を工業原料、食用のパーム油として用いる。
ロウヤシからは食品添加物のカルナウバワックスが採取される。
ココヤシやアサイーなどの成長点はハート・オブ・パームと呼ばれ、野菜としてサラダなどに利用される。
ナツメヤシ、ココヤシ、サゴヤシなどの樹液を煮詰めるとパームシュガーができる。また、樹液を醗酵させて酒を作ることもできる。
薬用等
ビンロウは果実を染料として利用するほか、キンマの葉とともに噛んで嗜好品とする。中国湖南省では、煮て甘草などで味付けし、虫下しの効果がある嗜好品としている。
ノコギリヤシ(ソー・パルメット)の果実はインディアンが強壮作用のある食料として用いていたが、エキスには前立腺肥大の抑制作用があることが知られている。
建材、工芸材料等
大きくなるものは、幹が建材等に利用される。また、ココヤシ、ニッパヤシなどの大型種の葉は、屋根を葺くのにも使われる。そのほか、傘や帽子、団扇などに直接加工することも広く行われる。
葉の丈夫な種では、引き裂いてひもや繊維とすることも行われる。シュロなどでは、葉の基部から生じる繊維状の毛を縄、ほうきなどの材料とする。
ココヤシなどの果実の殻は調理器具などに加工される。
つる性のトウ(籐)は籐細工として家具などにされる。
活性炭
ココヤシなどの果実の殻を、水蒸気で賦活し、椰子殻(やしがら)活性炭が作られ、脱臭、タバコのタール等の除去、浄水、金の吸着分離などに用いられる。