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モテット(motet【英・仏】、Motette【独】、mottetto【伊】、motetus【羅】)は声楽曲のジャンルのひとつ。一般的に、中世末期からルネサンス音楽にかけて成立・発達した、ミサ曲以外のポリフォニーによる宗教曲を指す。
目次
1 概要
2 語源
3 発展
3.1 ルネサンス期のモテット作曲家
3.2 バロック期ドイツ作曲家のモテット
4 バッハ以後のモテット
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モテットという言葉自体は、歴史をさかのぼると13世紀以降に発展を始めた世俗のポリフォニー歌曲に行き着くが、音楽学者は便宜上、アルス・アンティカやアルス・ノヴァの世俗ポリフォニーについてはラテン語を用いて「モテートゥス」とし、ルネサンス以降の教会ポリフォニーについては「モテット」としている。英語とフランス語は、綴りが同じだが、フランス語では「モテ」と読む。
モテットの語源は、中世フランス語で“ことば”を意味する「モmot 」という語にさかのぼる。これはおそらく、アルス・アンティカのモテートゥスの特徴であるポリテクスト(各パートが異なる言語やテクストを併用する現象。例えば、テノール声部が文語のラテン語、それ以外のパートが世俗語である中世フランス語。あるいは、あるパートが宗教的内容を歌い、別のパートは恋愛指南や社会諷刺を歌う)のことを指している。この「モ」から創り出された中世ラテン語「モテクトゥム motectum 」が次第に崩れて、モテあるいはモテットという世俗語が生じた。(古典ラテン語の動詞「モウェーレ movere 」[=動かす]が語源で、パート間のポリフォニックな動きを指すとの解釈もある。)
モテットは、ルネサンス時代にミサ通常式文以外の宗教曲全体を指すようになる。