メディアとは、情報の記録、伝達、保管などに用いられる物や装置のことである。媒体(ばいたい)、情報媒体などと訳されることもある。記録・保管のための媒体とコミュニケーションのための媒体とに大別することができるが、両者には重なりがある。
目次
1 概要
2 コミュニケーション・メディアの諸形態
2.1 マスメディア
2.2 ネットワークメディア
2.3 パーソナルメディア
2.4 双方向メディア
2.5 同期型メディアと非同期型メディア
2.6 マルチメディア
3 記録・保管のためのメディア
4 メディアを用いて送られる情報
5 関連項目
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例えばCD、手紙、電話、テレビなどは音楽、文章、声や映像などの情報を伝達するのに用いられるが、この意味でメディアと呼ばれる。
メディアは、コミュニケーションの媒介項として存在していることが多い。情報がある人から別の人へ伝達される際には、その間に何らかのメディアが介在している場合が多い。
また、日常生活などの文脈では「マスコミ」の同義語として用いられることが多い。すなわち、不特定多数の受け手を対象に情報を発信するような新聞、テレビ、ラジオなどを指す。特に、報道の役割に注目している文脈で用いられることが多い。また、これらを特に「マスメディア」と呼ぶこともある。
CDや手紙のような様々な媒体一般を指してメディアと呼ぶ場合には、技術、あるいは媒体そのものに注目している場合が多いが、報道利用に注目している文脈では、そうしたメディアの運営主体である報道諸機関(新聞社、放送局)を指している場合もある。
非常に広義に捉える場合には、ある情報が、送り手から受け手に届くまでに経由する媒介項全てを指すことになる。それがどの程度広義であるかは、例えばテレビで、あるニュースキャスターが、ある事件についてのニュースを読み上げる様子を、ある視聴者が見ている場面について考えてみるとわかりやすいだろう。ニュース原稿としてキャスターの手に書かれている言葉は、視聴者に届くまでに、少なくとも次のような諸要素に媒介される。
放送局内
原稿を読むキャスターの視力や判断力
声や表情
空気の振動(音)や光の波長(色)
マイクロフォンやテレビカメラなど撮影機材
編集機材(副調整室の中)
撮影機材、編集機材を操作する各種スタッフ(カメラマン、ミキサーなど)
ケーブルや無線(通信衛星も含む)の通信
テレビ局(送信所)からの放送用電波
テレビ受像機
また、ここで、ニュース原稿自体がやはりメディアの一種であり、ニュース原稿の書き手、言葉などを媒介として報道の対象である「事件」を伝えているものである、と考えることもできる。また、実際に報道研究やメディア論などではそのような観点からジャーナリストの持つ価値観や言葉について注目することも多く見られる。
いわゆる生放送でない場合には記録、輸送、保管、再生などのプロセスがここに加わることになるが、これらも広義にはメディアの一種だということになる。これは、音楽作品がどのように少数の作り手によって制作され、多数の聴き手に届くか、ということを想定するとよりわかりやすい。
コミュニケーションのためのメディアはしばしば、幾つかの形態に分類される。幾つかの分類概念を概観することは、メディアの具体例や広がりを考える上で参考になるだろう。
特定少数の送り手が、何らかの情報を不特定多数の受け手に向けて伝達する際に用いられる。
マスメディアの典型的なイメージはテレビ、新聞、雑誌、ラジオ、などいわゆる報道に関わる諸機関だが、その他に、映画、音楽、出版業界をここに含めることが多い。
なお、これら個々の項目は、一般的に馴染みが深く、多用されている用語だが、実際には明快な細分類にはなっていない。テレビは映画や音楽を部分的に含み、ラジオも音楽と重なる部分がある。
本、レコード、コンパクトディスク、映画館など、他にも様々な物や施設をここに含めることができる。
マスメディアはしばしば情報の独占、表現の手段の独占、ツリー構造、ヒエラルキー構造などと結びつけて考えられ、否定的な評価を受けることも多い。
マスメディアに媒介された情報伝達を、1点を発信源とし多数の点を到達点とする構造になぞらえ、複数の送り手から複数の送り手へ情報が行き交うような仕組みを指して、「ネットワークメディア」と呼ぶことがある。