メタボロームは分子生物学の一研究分野で、新陳代謝の実態および細胞、組織、器官、個体、種の各階層でそれぞれ微妙に異なる代謝経路の多様性の総体をバイオインフォマティクス的手法を基に研究する。
生体内には核酸(DNA)やタンパク質のほかに、糖、有機酸、アミノ酸など多くの低分子が存在し、その種類は数千種に及ぶ。これらの物質の多くは、酵素などの代謝活動によって作り出された代謝物質である。現在では、細胞の働きを包括的に理解しようとするとき、これまでにも盛んに研究が行われてきているDNA 配列の網羅的解析(ゲノム解析)やタンパク質の網羅的解析(プロテオーム解析)に加えて、代謝物質の網羅的解析(メタボローム解析)が重要であると言われている。生命のロバストネスにより、マイクロアレイ解析で変化が観察されても、表現型に最も近いメタボローム解析をしてみると変化が見られないこともあるからだ。
メタボロームは蛋白質、RNA、DNAそして様々な階層の概念を含む。それはまた経路ネットワークを形成する小さな連携(回路)から構成される。広い見地に立てばメタボローム研究の成果は、産業上の価値がある代謝産物を生産する代謝工学技術を確立するとも言える。
関連項目
新陳代謝
質量分析|二次元電気泳動|タンパク質シーケンシング
データベース:PIR|スイスプロット|Pfam
バイオインフォマティクス
外部リンク
⇒ヒューマン・メタボローム・テクノロジーズ社
⇒BG Medicine社
⇒メタボロン社
⇒Watersメタボローム研究向けHP
⇒Metabometrix
⇒株式会社ジナリス
⇒慶應義塾大学メタボローム研究室
カテゴリ: 分子生物学 | 生化学 | バイオインフォマティクス
更新日時:2008年8月6日(水)03:11
取得日時:2008/08/23 22:51