界:動物界 ⇒Animalia
門:節足動物門 ⇒Arthropoda
亜門:甲殻亜門 ⇒Crustacea
綱:軟甲綱 ⇒Malacostraca
亜綱:真軟甲亜綱 ⇒Eumalacostraca
上目:ホンエビ上目 ⇒Eucarida
目:十脚目(エビ目) ⇒Decapoda
亜目:抱卵亜目(エビ亜目)
⇒Pleocyemata
下目:短尾下目(カニ下目)
⇒Brachyura
上科:スナガニ上科 ⇒Ocypodoidea
科:ミナミコメツキガニ科
⇒Mictyridae Dana, 1851
属:ミナミコメツキガニ属
⇒Mictyris Latreille, 1806
種:ミナミコメツキガニ
M. brevidactylus
学名
Mictyris brevidactylus Stimpson, 1858
和名
ミナミコメツキガニ
英名
⇒Soldier crab
ミナミコメツキガニ(南米搗蟹)Mictyris brevidactylus は、エビ目(十脚目)・ミナミコメツキガニ科に分類されるカニの一種。東南アジア熱帯域の干潟に生息する小型のカニである。外見や生態はコメツキガニに似ているが、科のレベルで分類が異なる(コメツキガニはスナガニ科である)。
種子島以南の南西諸島から台湾、香港、フィリピンまで分布する。
形態
甲幅は10mmほどで、生きているときは甲羅部分が青灰色をしている。複眼部分がやや尖った球形をしていて、甲羅の背中側中央に浅いU字型の溝がある。複眼はコメツキガニほど大きくない。甲羅のわりに口は大きく、半球形の顎脚が大顎を覆う。鋏脚は左右が同じ大きさで、はさみ部分は細く、二又のフォークのようになっており、砂をすくうのに都合がよい構造をしている。脚は細長く、甲幅よりも長い。
生息環境・生態
河口域に広がる軟らかい干潟に生息し、マングローブの海側の泥地などに多い。潮が引いた干潟の上で大きな群れをつくり、脚で体をかつぎ上げたような高い姿勢でゾロゾロと歩き回る。カニは横に歩くものが多いが、ミナミコメツキガニは前に歩くのが特徴である。集団で前に歩く様が軍隊の隊列に似ていることから、"Soldier crab"という英名がある。コメツキガニとちがい、巣穴を作らない。
餌は砂泥中のデトリタスやプランクトンなどで、歩きながら砂泥を鋏脚でつまんで口に運び、砂泥中の餌をこしとって食べ、砂を球状にして足下へ捨てる動作を繰り返す。
天敵はサギ、シギ、チドリなどの鳥類やフエダイ、オオウナギなどの魚類、アシハラガニやベニツケガニなどの大型のカニだが、このカニは逃げ込む巣穴を持たないかわりに、敵が来ると一瞬で足下の砂泥の中へ潜りこむ特技をもつ。これは脚で砂泥をかきながら、自分の体をねじのように回転させ、砂泥にすばやくねじ込むという一連の行動による。潮が満ちた時も同様に砂泥中にもぐり、次に潮が引くまで砂泥の中で過ごす。
参考文献
「原色日本大型甲殻類図鑑 II」三宅貞祥 保育社 ISBN 4-586-30063-9
「学生版 日本動物図鑑」内田亨監修 北隆館 ISBN 4-8326-0042-7
ウィキスピーシーズに ⇒ミナミコメツキガニ科に関する情報があります。ウィキメディア・コモンズには、 ⇒ミナミコメツキガニ科 に関連するカテゴリがあります。 カテゴリ: カニ
更新日時:2008年6月4日(水)14:31
取得日時:2008/10/02 19:58