ミステリー・サークルは、英国を中心に世界中で報告されている、穀物が円形(サークル形)に倒される現象、あるいは、その倒された跡。円が複数組み合わされた形状や、さらに複雑な形状のものもある。英語ではクロップ・サークル(Crop circle)という言い方が一般的である。
1980年代を通じて謎の現象として注目され、宇宙人説はじめとする様々な原因仮説が示された。1990年代に入ってからは、製作者自身による告白や、超常現象懐疑派による検証が進み、人為的なものと考えられている。
目次
1 形状
2 発生原因
3 製作者の告白
4 エピソード
5 呼称
6 類似現象
7 ミステリー・サークルを扱った作品
8 関連事項
9 参考文献
10 外部リンク
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初期には単純な円形であったが、複数同時に現れるもの、長方形など直線的な部分を含むもの、大小さまざまなサークルが幾何学的配置で現れるものなど、次第に複雑化した。 2000年以降は、更に複雑化し、人の顔やグレイと呼ばれるエイリアンの顔や、時空の説明と言われる図形など、複雑化している。
発生原因にはオカルト・SF的な諸説(宇宙人、マイクロバースト、プラズマ、霊的なもの)が唱えられた。
現在ではイギリスの老人二人組の実行者が名乗りを上げ、簡単な道具で比較的短時間に作れることを実演で示したこともあり、ほとんどが人間によるいたずらとみなされている。ミステリー・サークルが発見されるのがほとんど月曜日であることは、それらが土曜と日曜に作成されていることを示唆している。
最初にミステリー・サークル捏造を告白した二人の男性、ダグ・バウワーとデイブ・チョーリーは1978年頃からミステリー・サークル作りを行うようになった。最初は年に平均一つか二つであったが、1982年頃から話題になり始めると作る個数を増やした。最終的には250以上も作ったと見られる。二人は1991年に告白したが、その理由は「クロップ・サークルを宇宙人や超常現象と結びつける人があまりに増えすぎ、国家を始めさまざまな公共機関で、この現象が議論されるようであり自分たちのせいで税金が無駄にされるのは忍びないから」であった。
もっとも気象の専門家が竜巻が原因ではないかというと、彼らはわざと小さな右巻きの円の外に左巻きの円を持つサークルを作って見せるなど、自然現象での説明を困難にしたのも彼らの仕業であった。彼らの初期の「作品」は土曜の朝に発見されていた。これはダグが妻から外出を許されていたのが金曜の夜だったからである。後に妻にばれると、妻はそのイタズラを喜びいつでも外出する許可を与えたので、後年の作品は不定期に「発見」されている。ダグ・バウワーとデイブ・チョーリーは、ミステリー・サークル製作の「功績」を称えられ、1992年のイグノーベル賞の物理学賞を受賞している。
宇宙人説やプラズマ説などを主張する者は、あまりに幾何学的な形状が現れること、あるいは、作物が網込むように倒れていることが、人間の仕業ではないことを裏付けていると彼らに「反論」した。しかし、前者はCADを用いて本格的な設計を事前に行っていたためであり、後者は人為的に作成したものも同じ状態になることが示されている。
ミステリー・サークル周辺を浮遊する光の球が目撃されたり、それに関するビデオも多数撮影されているが、いずれもいたずらと捏造であることが判明している。実は老人二人とは別のグループが、懐中電灯に風船をくくりつけて飛ばしていただけだった。
イギリスのテレビ局が、前述の製作者と組んで密かに作成したミステリー・サークルを専門家に鑑定させる番組で、全ての専門家が人間による悪戯と見抜くことができず、人間以外の手によって作成されたと誤って判断したことから、人間の悪戯以外に原因を求める説はほぼ一掃されている。
ミステリー・サークルを作るグループが複数あることが知られている。イギリスのケンブリッジ大学の近辺に現れたマンデルブロ集合型のミステリー・サークルは、研究仲間が作成したものだと数学者のブノワ・マンデルブロが証言している。イギリスだけでも20以上あったことが知られており、そのうちいくつかは現在でも活動している。
悪戯であると世間が認識するにしたがってミステリー・サークルの発生が減少、現在ではほぼ終息してしまっていることも、愉快犯による仕業であったことを裏付けている。
また、告白以前にミステリー・サークルについて自然現象説や宇宙人説など語った学者らは、人工物だと見抜けなかったこともあり、告白以後嘘つき呼ばわりされたという。
また、後期のミステリーサークルには、前述した老人二人の頭文字(Dで共通している)が「作品」に組み込まれていた。
エピソード
規定時間内に独創的なミステリー・サークルを作るコンテストも行なわれている。
農場の持ち主が宣伝を目的に、サークルの作成を依頼していたことも少なくなかったと述べている。
「ミステリー・サークル」という言葉は、プラズマ説を提唱した物理学者の大槻義彦が自分の造語だと主張しているが、実際には現象が話題になり始めた頃、海外でいくつか呼び名が提唱されたものの中に既にあったものである。
類似現象
ルーマニアには、ヤロレイという3人の美女が村を去る前に、村に呪いをかける為に踊った跡が草原に残り、その部分が丸く焼け残った、という民話がある。
イギリスなどでは、妖精の踊った跡に円くキノコが生える(妖精の輪)、という伝承がある。このようなキノコの輪についての伝承は欧州各国に見られる。キノコの輪は草原ではしばしば見られる現象であり、科学的には菌輪または菌環と呼ばれる現象である。これは、草原のようにキノコの菌糸の成長を妨げるものがない場所にキノコの胞子が落ちることで菌糸が同心円状に生長し、円の縁の部分にキノコが並んで生えるために生じる。