マニア(mania, maniac)とは、普段から自己の得意とする専門分野に没頭する生活習慣を持つ人物。特定の事柄ばかりに熱狂的な情熱を注ぐ者や、その様子を称して言う。
目次
1 概要
2 類似の存在・広義のマニア
2.1 オタクか否か
2.2 金銭の対象か否か
3 「ファン」と「マニア」の使い分け
4 「マニアック」の用法
5 関連項目
6 脚注
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マニアの語源はギリシャ語で狂気(madness)のことであり、自身の趣味の対象において、周囲の目をも気にしないようなところもある事から、「?狂(きょう)」と訳され、ほぼ同義のものとされる。同様の表現としては「○○バカ」に代表されるバカも挙げられる。尚、英語でマニア(Mania:正確な発音は「メイニア」)とは、熱狂、熱狂の対象あるいは精神疾患の1つである躁病を意味する言葉であり、日本語で言うところのマニアに該当する言葉にはマニアック(Maniac)の他、エンスージアスト(Enthusiast。日本語でもエンスーなどと略して使用される)などが挙げられる。また、日本ではマニアやオタクとほぼ同義に用いられているフリークス(Freaks)という言葉は、英語では「奇人・中毒者」などの意味を持つ。
スポーツや文化活動など、様々な分野のマニアがいる。特定の品を収集するものを、コレクションマニア(収集家・コレクター)と称し、美術品マニア・カーマニアといったような様々な物品を収集する人もいるが、これが物品に拠らず情報に指向する収集もマニアの一形態であり、
鉄道マニア
バスマニア
放送マニア
プロレスマニア
なども存在する。これらでは各々のジャンル名と連結した形で多く使われる。
また「釣りキチ」のようにキチ(きちがいの省略形・差別用語に注意)と付け、「気が狂ったように熱中しています」と自称するマニアもいる(→釣りキチ三平)。英語にも銃器マニアに対する「Gun nut」(nut=気違い、即ち「銃キチ」である)のように、同様の表現がある。
マニアに関しては、類似する概念・発現する状況に関して様々な傾向を含む。このため汎用や拡大された意味の付与も見られ、その概念はかなり曖昧である。そのため「ファン」という言葉との使い分けも非常に難しく、場合によっては混乱が発生することもあり、後述してゆくが、ケースによっては軽々しく「マニア」という表現を用いにくい、さらには「マニア」という表現を避けるべき場合もある。
いわゆる「オタク」との明確な差異は見られない。一般的には、否定的な意味として使う場合に「おたく」、肯定的な意味として使う場合に「マニア」と呼称されるようであり、女性の視点から男性を区別する場合には、概ねこの意味で使い分けがされているようである。ただし、この使い分けはコミュニティによってことなり、同義として扱われる場合もある。
ただ一般的に認識される所のオタク(秋葉系等とも揶揄される)の場合には、リビドー面で特徴的な傾向を含んだり、またはこう呼ばれる対象を否定的に扱う傾向も強い事から、その差異をもって区別する向きも見られる。
とはいえどちらも、社会的一般通念を逸脱して自身の趣味に邁進すれば、どちらも他人から理解され難いことに成るであろう。オタクが一種の蔑称として扱われている事から、他に理解され難い・社会的に忌避(タブー視)される傾向の趣味嗜好を持つマニアも、オタクと形容することは多い。
慢性的・恒常的に残業をしているサラリーマンの中には「サービス残業マニア」や「残業オタク」と自称する者がいる。これらは残業が好きという意味より、むしろ定時帰宅を許さない企業に対し皮肉や自嘲をこめて使われる場合もあるが、好んで残業する者や仕事中毒のようなケースも見られる。
本人は「残業ばっかりやっている」と言いたいのであるが、本来マニアやオタクという用語は、金銭の対価や名誉を求めずに、ある特定の物事に熱中することであり、金銭を得るための仕事やボランティア活動などは「マニア」の対象ではないと解すべきとする向きもある。
しかし、収集品を高価で売買する、ものマニアの存在もあり明確に区別は難しい(これに関してはオタクの項を参照されたい)。
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現在、主に使われる用法での「マニア」という言葉を日本語へ翻訳した場合、直接に該当するものは「偏執狂」という言葉であることが多い。しかし、近年はこの偏執狂的マニアの見せる趣味に対する独善的な行動や言動などが問題視される風潮が強まっている。よって、特にマスコミなどでは「マニア」という言葉が否定的な意味合いをもって使用される割合が高い。
このため、一般的な愛好者とこれら偏執狂的な愛好者を区別する意味で、「ファン」と「マニア」を明確に区別して使い分けているマスコミが増えている。