マイクロ波(まいくろは、英:Microwave)とは、電波の周波数による分類の一つである。
一般的には波長100マイクロメートル - 1メートル、周波数300メガヘルツ - 3テラヘルツの電波(電磁波)を指し、この範囲には、デシメートル波(UHF)、センチメートル波(SHF)、ミリメートル波(EHF)、サブミリ波が含まれる。しかし、明確な定義がある用語ではなく、より狭い範囲やより広い範囲に対して用いられることもある。
「マイクロ」とは、電波の中で最も短い波長域であることを意味しており、10-6を表す国際単位系(SI)の接頭辞「マイクロ」とは無関係である。
マイクロ波の発振には、マグネトロン、クライストロン、進行波管(TWT)、ジャイロトロンなどが用いられる。また、その伝播(アンテナより電波として空中を伝播させるものを除く)には一般的に同軸ケーブルが使われるが、出力(電力・ワット数)の高いものには金属製の中空同軸管、矩形導波管や円形導波管などの導波管が用いられる。また、近年では固体化(半導体)された発信器の利用も増えてきている。
マイクロ波の応用分野は広く、衛星テレビ放送、マイクロ波通信、レーダー、マイクロ波プラズマ、マイクロ波加熱(中で最もポピュラーなものが電子レンジ)、マイクロ波治療、マイクロ波分光法、マイクロ波化学、マイクロ波送電などがある。これらを研究する学問を総じてマイクロ波工学と呼ぶ。
日本の地上波テレビ放送では、難視聴地域用に第63チャンネルから第80チャンネルまで12GHz付近が割り当てられている(「チャンネル (テレビ放送)」の記事を参照)。
以下に欧米で一般的に用いられる分類を示す。
IEEEのマイクロ波の周波数による分類名称帯域(GHz)用途
Iバンド?0.2
Gバンド0.2?0.25軍用航空無線
Pバンド0.25?0.5移動体通信・アナログコードレス電話・特定小電力無線
Lバンド0.5?1.5テレビ放送・携帯電話・インマルサット衛星電話・800MHz帯
Sバンド2?4固定無線・移動体向けデジタル衛星放送・ISMバンド(電子レンジ・無線LAN・アマチュア無線など)
Cバンド4?8通信衛星・固定無線・無線アクセス
Xバンド8?12軍事通信・気象衛星・地球観測衛星
Kuバンド12?18衛星テレビ放送・通信衛星
Kバンド18?26通信衛星
Kaバンド26?40通信衛星
Vバンド40?75レーダー・通信衛星
Wバンド75?111電波天文学
EU・NATOのマイクロ波の周波数による分類名称帯域(GHz)用途
Aバンド?0.25
Bバンド0.25?0.5
Cバンド0.5?1.0800MHz帯
Dバンド1?2
Eバンド2?3
Fバンド3?4
Gバンド4?6
Hバンド6?8
Iバンド8?10
Jバンド10?20
Kバンド20?40
Lバンド40?60
Mバンド60?100
表・話・編・歴電波の周波数による分類
ELFSLFULFVLFLFMFHFVHFUHFSHFEHFTHz
3 Hz
30 Hz
10000 km
100000 km
30 Hz
300 Hz
1000 km
10000 km
300 Hz
3 kHz
100 km
1000 km
3 kHz
30 kHz
10 km
100 km
30 kHz
300 kHz
1 km
10 km
300 kHz
3 MHz
100 m
1 km
3 MHz
30 MHz
10 m
100 m
30 MHz
300 MHz
1 m
10 m
300 MHz
3 GHz
10 cm
1 m
3 GHz
30 GHz
1 cm
10 cm
30 GHz
300 GHz
1 mm
1 cm
300 GHz
3 THz
100 μm
1 mm
カテゴリ: 周波数帯
更新日時:2008年10月8日(水)14:57
取得日時:2008/10/11 01:49