ボルドー液(-えき)とは、殺菌剤として使われる農薬の一種。有効成分は塩基性硫酸銅カルシウムである。生石灰と硫酸銅より調製される古典的な農薬であるが、現在でも農業で使用されることがある。しかし、一般家庭での園芸、家庭菜園などでは、ほとんど使用されない。
なお、園芸店などでZボルドーという農薬が販売されているが、これはボルドー液とは違うが、硫酸銅(アルカリ性)を主成分とする類薬ではある。病原菌の駆除の他、銅イオンを嫌うナメクジやカタツムリへの忌避効果も高い。
目次
1 ボルドー液の表し方
2 調製の手順
3 歴史
4 WEBリンク
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水1リットルに対して、硫酸銅と生石灰の分量(単位グラム)がそれぞれXグラムとYグラムを加えて調製したボルドー液を、X-Y式ボルドー液という表し方をする。
例えば、4-8式ボルドー液10リットルを調製するのであれば硫酸銅40グラム、生石灰80グラムを用意する必要がある。
ボルドー液は散布する人が自分で調製するのが普通である。
まず、調製に使う容器を2つ用意する。
一方の容器に硫酸銅を入れ、ボルドー液の90%程度分の水を加えてよく溶かす。少量の湯で硫酸銅を溶かして、これを水で薄めてもよい。
もう一方の容器に生石灰を入れ、ボルドー液の10%程度分の水を加えてよくかき混ぜる。このとき化学反応により発熱するので注意。かき混ぜた後は白い不透明な液体になり、これを石灰乳という。
石灰乳に硫酸銅液を少しずつよく混ぜながら注いていく。全量注ぎ終われば完成である。(このとき硫酸銅液に石灰乳を注がないこと。また、石灰乳に硫酸銅液を一度に注がないこと。)
1885年にワインの産地であるフランスのボルドー地方で、ミラードという学者によって発明された薬である。当初は銅化合物の鮮やかな青色にブドウを着色して食欲をそぎ、農場からの盗難を防ぐために使われたが、菌類による植物の病気(露菌病とされる)を抑制する働きがあることが発見されて、殺菌剤として使われるようになった。日本では、1897年頃から、ブドウ、梨など果樹の病気の薬として使われるようになった。近代的な殺菌剤が開発されてからは使用頻度が減っていったが、植物に植物ホルモンの一種であるエチレンの分泌を促して、病気に対する抵抗性を強める働きがあることが発見され、再評価されるようになった。
WEBリンク
⇒ホームセンター等で身近に市販される、派生品のZボルドーの概要
カテゴリ: 農薬
更新日時:2008年6月13日(金)04:22
取得日時:2008/08/18 17:12