ボトムクォークは -1/3 の電荷を持つ、第三世代のクォークである。ボトムクォークは強い相互作用では他のクォークと同様の振る舞いをするが、弱い相互作用では独特の振る舞いをする。クォークに三つの世代が存在することはCP対称性の破れと深い関係があるが、ボトムクォークは 4 GeV という巨大な質量を持ち(これは陽子の約4倍)、かつCKM行列の Vub 成分および Vcb 成分が極端に小さいため、ダウンクォークもしくはストレンジクォークに崩壊しやすい。そのためボトムクォークを持つメソンはBaBar実験やBelle実験で対称性の破れを調べるのに最も適した粒子である。またトップクォークが崩壊するほぼ全ての事象に伴って生成されるクォークでもあり、存在が予測されているヒッグス粒子の質量が下限値に近い場合、ヒッグス粒子の崩壊で生成されることも予測されている。
ボトムクォークは1977年にフェルミ研究所で、ボトムクォークと反ボトムクォークからなるウプシロン中間子として発見された。当初は多くの素粒子物理学者が「ビューティークォーク(美しいクォーク)」、およびこれと対をなすクォークを「トゥルースクォーク(真実のクォーク)」と命名しようとしたが、最終的には実用的な名称として「ボトムクォーク」と「トップクォーク」になった。
ボトムクォークからなるハドロン
B中間子はボトムクォーク(または反ボトムクォーク)とアップクォークもしくはダウンクォークからなる。
Bc 中間子と Bs 中間子はそれぞれボトムクォークとチャームクォークおよびストレンジクォークからなる。
ボトムクォーク?反ボトムクォーク対を持つボトモニウムも多数発見されている。ウプシロン中間子 (Υ) が代表的。
ボトムクォークをもつバリオンはストレンジネスをもつバリオンにならって命名される。例:Λb0粒子。
関連項目
クォーク
アップ| ダウン| チャーム| ストレンジ| トップ| ボトム
2006/12/9 14:01 英語版より翻訳。著者 SCZenz、Bambaiah、Itinerant1、Osgoodelawyer ほか。 カテゴリ: 素粒子物理学
更新日時:2008年8月12日(火)08:29
取得日時:2008/09/02 06:36