ボストンマラソン(Boston Marathon)は、毎年4月にアメリカ合衆国マサチューセッツ州ボストンで開催される、マラソン大会。1897年に第1回大会を開催し、オリンピックを別にすると、2006年4月現在開催されているマラソン大会ではもっとも古い歴史を持つ。
誰でも走れるわけではなく、参加には参加資格タイムをクリアしている必要がある。
日本人では、瀬古利彦が2回優勝している(1981年・1987年)。 このほかの日本人優勝者としては、
田中茂樹(1951年) 2:27:45
山田敬蔵(1953年) 2:18:51
浜村秀雄(1955年) 2:18:22
重松森雄(1965年)2:16:33
君原健二(1966年)2:17:11
采谷義秋(1969年) 2:13:49
がいる。 このうち、田中・山田・浜村の走ったコースは後に距離不足が判明し、いずれも記録抹消の憂き目を見ている。山田と浜村の記録は当時世界最高記録とアナウンスされていた。
女子での日本選手の優勝はまだない(過去最高順位は1992年に出場した山本佳子の2位)。ただし、日本出身で米国籍を取得したゴーマン美智子が1974年と1977年に優勝している。2006年の大会では、日本からは土佐礼子、嶋原清子が招待された。
また、ボストンマラソン優勝者は優勝年から50年後の大会に招待される。田中茂樹は2001年にボストンマラソン前日の交流レースに出場。山田敬蔵は2003年にフルマラソンに出場、山田は4時間10分11秒で70歳以上の部で5位であった。山田は1995年から毎年出場しており、2007年までに17回出場、1998年から2001年まで70歳以上の部を4連覇している。
目次
1 女子の参加をめぐって
2 1980年の女子優勝者
3 宇宙からの参加者
4 距離
5 歴代優勝者
6 脚注
7 外部リンク
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ボストンマラソンは、世界の大きなマラソンで初めて女子の参加を認めた大会であるが、決して簡単に実現したものではなかった。1960年代まで、女性がマラソンを走ることは生理的に困難であるという見解が陸上競技の関係者の間でもごく当たり前に語られていた。そうした中、女性の権利拡張運動とも相まって、ボストンマラソンへの参加を求める女性が出現したが、主催者側はこれを拒否した。1966年、彼女たちの中からレース当日に、女性とわからないように変装して出場を強行するランナーが出たのである。当初、主催者側は出場を認めていないとしてそうしたランナーを排除しようとしたが、それをかわしてゴールにたどり着いた。やがて年を追って女性の「非公式参加者」が増え、主催者側もこれを黙認するようになった。そして、1972年の大会から、正式に女子の参加が認められるようになった。下記の歴代優勝者のリストにおいて、1966年から1971年までの欄に「(非公式)」という但し書きがあるのはこのためである。
1980年の大会では女子の先頭を切ってゴールしたのは、 ⇒Rosie Ruiz|ロージー・ルイーズという選手であった。しかし、レース途中で彼女を見ていないという複数の証言や、ゴールしたときに彼女のウェアにほとんど汗がついていなかったことから、主催者側は彼女が途中で何らかの方法で近道をしたと判断し、優勝を取り消した[1]。代わってカナダのジャクリーヌ・ガローが優勝者となった。こうしたマラソンの”キセル”は、1904年のセントルイスオリンピックでも起きているが、草創期ならともかく現代のマラソンでこうした事件が起きたことは多くの人を驚かせた。
2007年に行われた大会では、国際宇宙ステーションに滞在中の女性宇宙飛行士、スニータ・ウィリアムズが参加した。NASAを通じて電子メールで送られた14000番のゼッケンをつけてトレッドミルで42.195kmを4時間24分で完走。宇宙からのマラソン大会への正式参加は史上初めて。
距離
1897年?1923年は39.429キロ
1924年?1926年は42.034キロ
1927年?1950年は42.195キロ
1951年?1956年は41.360キロ
1957年?は42.195キロ
開催日男子選手所属タイム女子選手所属タイム
1897/4/19John J. McDermottニューヨーク州2:55:10
1898/4/19ロナルド・J・マクドナルドカナダ2:42:00
1899/4/19Lawrence Brignoliaマサチューセッツ州2:54:38
1900/4/19John Cafferyカナダ2:39:44
1901/4/19John Caffery (2)カナダ2:29:23
1902/4/19Sammy Mellorニューヨーク州2:43:12
1903/4/20John Lordenマサチューセッツ州2:41:29
1904/4/19Michael Springニューヨーク州2:38:04
1905/4/19Frederick Lorzニューヨーク州2:38:25
1906/4/19ティム・フォードマサチューセッツ州2:45:45
1907/4/19トム・ロングボートカナダ2:24:24
1908/4/20トーマス・モリジーニューヨーク州2:25:43
1909/4/19Henri Renaudニューハンプシャー州2:53:36
1910/4/19フレッド・キャメロンカナダ2:28:52
1911/4/19Clarence DeMarマサチューセッツ州2:21:39
1912/4/19マイケル・ライアンニューヨーク州2:21:18
1913/4/19フリッツ・カールソンミネソタ州2:25:14
1914/4/20ジェームズ・ダフィーカナダ2:25:14
1915/4/19Edouard Fabreカナダ2:31:41
1916/4/19Arthur Rothマサチューセッツ州2:27:16
1917/4/19ビル・ケネディニューヨーク州2:28:37
1918/4/19ミリタリー・リレーマサチューセッツ州2:29:53
1919/4/19カール・リンダーマサチューセッツ州2:29:13