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ホームタウンディシジョン(Hometown Decision)とは、スポーツなどの審判員がくだす、ホーム側に有利なようにみえる判定のことである。
目次
1 概要
2 ホームタウンディシジョンが疑われる事例
3 脚注
4 関連項目
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元々は、ボクシングの採点に代表されるような、審判の主観に基づく判定が地元の選手に有利な傾向を持つと言われたところから、この言葉が用いられるようになったとされる[1]。また、サッカーなどの試合において、反則行為とみなすかどうか微妙であるようなプレーに対して、ホーム側に有利と思われる判定を審判がくだすことも、ホームタウンディシジョンと呼ぶ。
ホームタウンディシジョンの要因としては、ホーム側を応援する観客による潜在的/顕在的圧力が、微妙な判断を要求される場面において、審判に対して無意識的に影響を与える可能性が指摘されている。また、スポーツ種目によっては審判が(興行面その他の理由により)ホームタウンディシジョンを行うことが不文律として存在しているといった指摘もある。しかし、そもそもホームタウンにおける試合は判定以外の面でもホーム側に有利であることが多く、その結果としてホーム側の採点が高く(あるいは反則が少なく)なっているという可能性もあるため、因果関係ははっきりしていない。
なお、ホームタウンでない方のチームや選手に有利なように見える判定については、特別な名前はなく、マスコミなどで話題になることも少ない。このため、ホームタウンディシジョンが存在するという先入観が、微妙な判定の結果を見た観客に対して、その判定もホームタウンディシジョンではないかという印象を与えさせる、という指摘もある。
こうしたホームタウンディシジョンの傾向があまりにも強すぎると、本来ホーム側の勝利を望んでいる地元のサポーターをもしらけさせる場合がある。
またこのような現象を考慮してか、サッカーではアウェーゴール方式を採用するケースもある。
これはスポーツだけではなく、音楽の国際コンクールや国際数学オリンピックにも、ある程度の該当例が存在する。発展途上国では、国際コンクールであるにもかかわらず自国のコンテスタントがどう考えてもおかしな優勝を決める例が、後を絶たない。
以下では、複数のマスメディアによって疑義が提示され、また社会的にも話題となった事例を示す。
1969年、オーストラリアで開催されたファイティング原田(日本)対ジョニー・ファメション(オーストラリア)戦。4度もダウンを奪い、明らかに立ち上がれなかったにも関わらず、レフェリー及びジャッジ(ウイリー・ペップ)によって「引き分け」の判決が下り、その上「原田の判定負け」という審判となった。当該項目も参照。
1992年、日本で開催された世界ボクシング協会(WBA)ジュニアバンタム級王座決定戦、鬼塚勝也(日本)対タノムサク・シスボーベー(タイ)戦。挑戦者の鬼塚が判定で勝利したが、その後の王座防衛戦も含めて判定にしばしば疑いの声が出た。
2002 FIFAワールドカップ日韓大会における、韓国代表関連の試合。当該試合で対戦し不利を被ったポルトガルやイタリアで疑義が提示されたが、加えて第三者である日本のインターネットシーンにおいては嫌韓ムードと重なる形で批判が渦巻き、一種のムーブメントとなった。
2006年、アメリカで開催されたワールド・ベースボール・クラシックにおける、アメリカ代表関連の試合。アメリカ人審判ボブ・デービッドソンが対日本戦および対メキシコ戦において、アメリカに有利となるいくつかの判定を下した。これがビデオ等で見る限り明らかな誤審と映ったため、対戦国のみならずアメリカでも疑惑となった。
2006 FIFAワールドカップドイツ大会における、スイス対韓国の試合。いくつかの韓国不利となる判定について、韓国国内では多くの疑義が提示された。スイスは厳密にはホームでは無いが、開催国ドイツの隣国である、一部がドイツ語圏に含まれるなどのため、広義のホームタウンディシジョンが疑われた例と言える。
2006年、日本で開催されたWBAライトフライ級王座決定戦、亀田興毅(日本)対ファン・ランダエタ(ベネズエラ)戦。亀田が判定で勝利したが、それまでの亀田の態度やマスメディアにおける過剰な扱いなどと相まって、日本国内でも若年層を中心に多くの批判・非難の声が上がった。
脚注^ ボクシングにおいては、「できるだけラウンドごとに優劣をつける」ように判定するラウンドマスト方式を採用している。この採点法では、どちらが優勢か微妙なラウンドでもできるだけ優劣をつけないといけないので、微差であってもあえてポイントに差をつけることが多い(同点をつけることは規約上違反ではない)。