?ホタル科 Lampyridae
ゲンジボタル Luciola cruciata
分類
界:動物界 ⇒Animalia
門:節足動物門 ⇒Arthropoda
綱:昆虫綱 ⇒Insecta
目:コウチュウ目(鞘翅目) ⇒Coleoptera
亜目:カブトムシ亜目(多食亜目) ⇒Polyphaga
上科:ホタル上科 ⇒Elateroidea
科:ホタル科 ⇒Lampyridae
⇒Latreille, 1817
英名
⇒Firefly
亜科
クシヒゲボタル亜科(エダヒゲボタル亜科) ⇒Cyphonocerinae
マドボタル亜科 ⇒Lampyrinae
ホタル亜科 ⇒Luciolinae
ミナミボタル亜科 ⇒Ototetrinae
⇒Photurinae
ホタル(蛍、螢)は、コウチュウ目(鞘翅目)・ホタル科 Lampyridae に分類される昆虫の総称。発光することで知られる昆虫である。
目次
1 概要
2 形態
3 食性
4 発光
4.1 メカニズム
5 おもな種類
6 文化
6.1 慣用句
6.2 俳句・短歌
6.3 楽曲
6.4 ホタルの名所
6.5 「蛍」の付く地名
7 地方公共団体の虫
8 著名なホタル研究者
9 関連項目
10 参考文献
11 外部リンク
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おもに熱帯から温帯の多雨地域に分布し、世界にはおよそ2,000種が生息しているとされる。
日本で「ホタル」といえば、本州以南の日本各地に分布し、5月から6月にかけて発生するゲンジボタル Luciola cruciata を指すことが多い。日本ではゲンジボタルが親しまれていて、これが全てのホタルの代表であるかのように考えられるが、実際には遥かに多様な種がある。国内には約40種が知られるが、熱帯を主な分布域とするだけに、本土より南西諸島により多くの種がある。
ゲンジボタルの成虫が初夏に発生するため、日本ではホタルは夏の風物詩ととらえられているが、必ずしも夏だけに出現するものではない。たとえば朝鮮半島、中国、対馬に分布するアキマドボタル Pyrocoelia rufa は和名通りに秋に成虫が発生する。西表島で発見されたイリオモテボタル Rhagophthalmus ohbai は真冬に発光する。
成虫の体長は数mm-30mmほどで、甲虫としては小型-中型である。体型は前後に細長く、腹背に平たい。特に前胸は平らで、頭部を被うことが多い。よくある色合いは全体に黒っぽく、前胸だけが赤いというものである。その体は甲虫としては柔らかい。オスとメスを比べるとメスのほうが大きい。メスは翅が退化して飛べない種類があり、さらには幼虫のままのような外見をした種類もいる。成虫期間は約1?2週間。
幼虫はやや扁平で細長い。頭部は胸部に引っ込めることができる。胸部に短い三対の歩脚があり、腹部の後端に吸盤があって、シャクトリムシのように移動する。
多くの種類の幼虫は湿潤な森林の林床で生活し、種類によってカタツムリやキセルガイなどの陸生巻貝類やミミズ、ヤスデなどといった土壌動物の捕食者として分化している。日本にすむゲンジボタル、ヘイケボタル、クメジマボタルの3種の幼虫は淡水中にすんでモノアラガイやカワニナなどの淡水生巻貝類を捕食するが、これはホタル全体で見るとむしろ少数派である。また、スジグロボタルの幼虫は普段は陸上で生活するが、摂食時のみ林内の小さな湧き水や細流の水中に潜り、カワニナを捕食していることが知られている。